2015/10/23

ちゃんとチャートを見ながら取引しているのに思うように勝てません。本当にテクニカル分析はFXトレードで役に立つのでしょうか?

FXトレードの勝率を上げるためには、移動平均線やMACDなど取引ツールに実装されているインディケーターを使って市場のトレンドを正確に見極めるスキルが必要です。しかし、きちんと資料を読んでテクニカル分析の技法を勉強しているにもかかわらず、なかなか収支が上がらなくて困っている方が少なくありません。その原因と対策について考えてみましょう。

テクニカル分析は万能ではない

取引ツールに搭載されているインディケーターは、値動きを統計学的に計算・分析してチャート上に図示したものです。どの指標も現在の相場状況の把握に非常に重宝しますが、残念ながら100%正確に取引チャンスを教えてくれるインディケーターなど存在しません

買い注文が殺到して急騰すれば利益確定売りによる値下がりが起こり、逆に売り注文が殺到して暴落すれば値頃感からの買い注文が集まって値上がりするのは取引相場の基本原理。しかし、レートが平均値からどのくらい離れたらリバウンドが絶対に起こるという厳密な数値はないため、チャンスと思って手を出したらシグナルの「騙し」だったという現象がしばしば発生してしまいます。かなりの経験を積まなければ、正確な取引のタイミングを見極めるのは難しいでしょう。
通貨ペアのレートは世界中の投資家の需要と供給によって変化しており、その動きには不安定な人間の心理がそのまま反映されます。単純な数式で全て表現できるほどFXは単純ではありません。テクニカル指標の使い方を覚えると自分が凄腕のトレーダーになったような気分になりがちですが、テクニカル分析を過信すると痛い目に遭う恐れがあるのでご注意を。

複数のインディケーターを組み合わせよう

たとえ100%確実ではないとはいえ、テクニカル分析が相場分析に役立つ手法であることは間違いありません。その精度を少しでも高めるためには、常に複数の指標を組み合わせて使うことが大切です。移動平均線、ボリンジャーバンド、MACD、RSI、一目均衡表などのインディケーターを同時に利用すれば、「方向性」だけでなく売買注文の「勢い」や今後変動しうる「範囲」までイメージすることが出来ます。
また、取引したい通貨ペアだけでなくその他の銘柄のチャートも同時に参照することで、突発的な騙しの値動きに釣られてしまうリスクを回避できる可能性も高められます。「木を見て森を見ず」にならないよう、出来るだけ視野を広げて取引に臨むことが重要です。

チャートだけ見るのは厳禁!

価格が安くなれば買い注文が増え、価格が高くなれば売り注文が増えるのは一般的な値動きですが、経済指標のイベントで意外性のある数値が発表された時などにも唐突に市場が大きく反応しますしかもこのタイプの値動きは強烈なパワーを秘めており、テクニカル指標の読みがほとんど通用しなくなります。
従って、長時間チャート画面だけを観察するのはNG。些細な値動きも見逃すまいと意気込むのは結構ですが、国内外の経済ニュースに注意を払うこともお忘れなく。最低限、一週間分の経済指標関連のスケジュールくらいは頭に入れておきましょう。本サイトでも重要経済指標スケジュールを毎週紹介しているので、情報源の無い方はぜひ活用してください。

          
  • このエントリーをはてなブックマークに追加
  • 9
    follow us in feedly

  関連記事

この記事を見る
レバレッジの考え方、計算方法を教えてください

レバレッジ(leverage)とはテコの意味です。すなわち、少しの力で重い物を動かすことができることを言います。
トレードのレバレッジとは、証拠金取引のことです。必要資金の一部割合だけ取引所や取引業者にあずけると、その現 …

この記事を見る
FX業者はどこを使っていますか?またその業者のメリットやデメリットはなんですか?

利用している取引業者ですが、私は二つの業者を主力として使っています。ひとつはマネーパートナーズ、もうひとつは外為ジャパンです。

この記事を見る
ある程度稼いでいくためにはどの位勉強しなければいけませんか?

まさに千差万別といったところでしょう。言い方は悪いかもしれませんが、賢い人なら、まずFX参考書などをしっかり読んで理解し、FXと相場の基本をマスターした上で始め、最初から利益を積み上げていく人もいるかもしれません。逆に相 …

この記事を見る
FXの銘柄はいくつくらいありますか?チャートなど勉強したほうがいいのですか?

FXの銘柄はいったい、いくつあるんでしょうか?(笑) 全部数え上げたら相当な数になるでしょうね。日本だけでなく、世界中のあらゆる組み合わせをあげだしたら。ちなみに、FX最大手の外為どっとコムは全部で12銘柄、同じく外為オ …

この記事を見る
FXって株や先物取引とどう違うのですか?

FXも、株式市場や商品など先物市場も、同じく相場であり、単にそこから売買差益を得ようとする限り大きな違いはありません。違いは売買対象が違うだけです。そして、我々がふつうに使う多くのネットFX業者は、証拠金取引といって先物 …

この記事を見る
そもそもFXとは英語で何の略なんでしょうか?

FXはForeignExchangeの略となっていて、これを日本語に訳してみると外国為替証拠金取引といいます。証拠金を担保として取引業者に差し出すことによって、その証拠金よりも大きな金額で為替取引をすることができるように …

この記事を見る
FXは一日に何時間くらいやると利益をだせますか?

別に決まっていません。手法や目標によります。
デイトレやスウィングなどで、1日最低8時間はモニター前に張りついて目を凝らしている専門トレーダーもいれば、システム中心に若干裁量を加味する程度で、モニターをつけていてもあまり …

FXを始めたばかりですが、何を買えばいいのかさっぱり分かりません。お勧めの通貨ペアを教えてください。

取引ツールを起動すると、画面上にたくさんの通貨ペアの為替レートが表示されます。業者によって取引可能な銘柄数は異なりますが、最近では20種類以上も提供している所が少なくなく、FX初心者にとっては通貨ペア選びの段階で頭を抱え …

スワップとは一体何なのでしょうか?英語では交換という意味ですが・・・

スワップとはFXにおいては通貨間の金利差のことをいい正式にはスワップポイントといいます。スワップポイントが優秀な通貨、スワップポイントが優秀な業者などという言葉を目にすることは多いでしょう。このスワップポイントとは低金利 …

この記事を見る
まったくの初心者ですが、何を覚えると便利に使いこなせますか?

戦略の1例を紹介します。テクニカル指標は大ざっぱに分けると、相場のトレンド(傾向)を示すものと、相場の行きすぎを示すものの2種類に分けられます。
トレンドを示す代表的なものとして移動平均線があります。その計算期間が短すぎ …