2017/12/20
オプトランのIPO仮条件が公開!想定価格とほぼ同じ1,420~1,460円に!
2017年12月1日、東証1部で12月下旬に新規上場を控えている「オプトラン」の仮条件が発表されました。価格は1,420~1,460円。想定価格の1,460円とほぼ同水準です。ブックビルディング(需要申告)は来週の12月5日からスタートします。
オプトラン | |
銘柄コード | 6235/東証1部 |
仮条件 | 1,420~1,460円 |
公開株式数 | 公募・420万株 売出・408万株(OA含む) |
申込株数単位 | 100株単位 |
ブックビルディング期間 | 12/5~12/11 |
売出し価格 | 1,460円 |
購入申込期間 | 12/13~12/18 |
上場予定日 | 2017年12月20日 初値:2,436円 |
オプトランについて
オプトランはデジタル光学の発展に貢献することを標榜し、光学薄膜装置の製造・販売事業を展開している会社です。具体的には、真空成膜装置、周辺機器および真空成膜製品を使用したユニットの製造・販売・輸出入・メンテナンス・コンサルティング業務を行っています。
設立は1999年8月。同社および連結子会社4社・関連会社2社によりグループを構成。OPTORUNという社名は、同社のコア技術である「オプトナノテクノロジーの限界にチャレンジし続ける」という想いに由来しています。
光学薄膜とは、レンズ等の各種光学部品の表面にコーティングを施し、反射防止や赤外線カット等の機能を持たせることを指します。デジタルカメラやプロジェクター等の一般光学部品、スマートフォンやタブレット等のタッチパネル、LED照明、車載カメラ、人体・生物認証センサなど、様々なデバイスに用いられています。
創業から間もない2000年3月に、同社は光通信に必要なDWDM方式のフィルター製造を行う光学薄膜装置開発や100GHzフィルタ試作に成功しました。プロセス技術の一体提供というそれまでの業界常識を一新するような製品提供を実現し、デジタル家電・医療機器等あらゆる業界に応用が拡大。こんにちではオプトランのナノテクノロジーは業界スタンダードとなっています。
エッジフィルタ、帯域フィルタ、ARコーティング等のシフトレス光学フィルタを安定生産するためのイオンビームアシスト蒸着(IAD)式高性能光学薄膜形成装置OTFCシリーズ。電子銃2基を搭載し、多点るつぼとアニュラーハースにより100層を超える積層が可能。しかも自動蒸着制御システムにより、プロセスを全自動化できる利便性があります。その他、汎用型光学薄膜装置(GENER)、反応性プラズマ成膜装置(RPDシリーズ(ITO/AlN))、光学膜用スパッタ成膜装置(NSC-15)など様々な装置を取り揃えています。
業界全体で進む光学薄膜生産拠点のアウトソーシング化に伴い、オプトランはいち早く海外展開に着手。2000年12月には上海に光馳科技(上海)有限公司を設立、2008年には上海宝山第2工場を完成させ、中国内外の顧客のニーズに対応した高品質な部品加工および電気制御盤OEM生産を行っています。
スマートデバイスの世界的普及により、光学薄膜技術は現代社会を支える必要不可欠な存在と言っても過言ではありません。オプトナノテクノロジーによる光学薄膜成膜のプロセスソリューションを提供し続けるオプトランは、これからも高度な技術力で光学薄膜市場を牽引していくことでしょう。
オプトランの業績
スマートフォンや車載カメラの高性能化に伴いスマートフォン向け成膜装置の販売数は増加しましたが、円高などの要因により2016年12月期の業績は前年よりやや落ち込んでいます。とはいえ、スマホやタブレット、LED等の市場規模は堅調に推移しており、光学薄膜技術のニーズが今後も伸びていくこと必至です。2017年12月期は大幅な増収増益見込み。新規上場で調達した資金を短期借入金の返済等に充てれば、さらなる事業の展開に期待できそうです。
2014年12月期 | 2015年12月期 | 2016年12月期 | |
売上高 | 139億円 | 152億7800万円 | 149億300万円 |
経常利益 | 7億8100万円 | 21億8900万円 | 20億3000万円 |
当期利益 | 4億6300万円 | 14億8500万円 | 14億6700万円 |
純資産 | 66億9700万円 | 98億2300万円 | 106億3400万円 |
総括
オプトランのIPOは現代社会に根ざした事業を展開しており、大いに将来性を感じます。あらゆるデジタル家電に応用がきくテクノロジーなので、特定の商品の人気が低迷しても業績が急激に悪化するリスクが低いのも魅力的です。公開規模がやや大型なため需給面での大幅な初値上昇はイメージしづらいものの、大株主に90日間・1.5倍のロックアップがかかっていて気軽に買える安心感があります。ある程度長期的な視点で投資してみるのも一興です。
主幹事は大和証券。その他、SBI証券、野村證券、みずほ証券、岡三証券、三菱UFJモルガン・スタンレー証券、むさし証券などでも申し込むことができます。
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