2017/12/13

佐川急便でお馴染みSGホールディングスのIPO仮条件が公開!想定価格を上回る1,540~1,620円に!超大型案件ならではの堅調な初値を予想!

2017年11月24日、東証1部で12月中旬に新規上場を控えている「SGホールディングス」の仮条件が発表されました。価格は1,540~1,620円。想定価格の1,580円を上回る水準です。ブックビルディング(需要申告)は来週の11月27日からスタートします。

SGホールディングス
銘柄コード 9143/東証1部
仮条件 1,540~1,620円
公開株式数 公募・0株
売出・7877万5400株(OA含む)
国内販売株数:4795万300株
海外販売株数:2363万2600株
申込株数単位 100株単位
ブックビルディング期間 11/27~12/1
売出し価格 1,620円
購入申込期間 12/5~12/8
上場予定日 2017年12月13日
初値:1,900円

SGホールディングスについて

2017年度下半期最大の注目度を誇るIPOが満を持して登場です!

SGホールディングスは、佐川急便で知られる一般貨物自動車運送事業を展開しているグループの経営戦略策定・管理ならびにそれらに付帯する業務を行っている純粋持株会社です。同社および連結子会社102社、持分法適用の関連会社9社によりグループを構成。「デリバリー」、「ロジスティクス」、「不動産」および自動車整備など「その他」の4事業を中心に展開しています。

1957年3月に佐川清氏が京都の地で飛脚業を開始し、1965年11月に佐川急便が設立されました。佐川急便の社名は創業者の名字にちなんでおり、2006年3月に誕生した「SGホールディングス」は「佐川急便グループを統括する会社」という意味を表しています。

主幹事業であるデリバリー事業では、法人顧客を中心とした宅配便事業を展開しています。高い知名度を誇る佐川急便を筆頭に、大型家具・家電の輸送を取り扱うSGムービング、百貨店などの館内物流に長けたワールドサプライ、冠婚葬祭のギフトに対応したヒューモニーなど、大手企業だけでなく商店や個人宅まであらゆる顧客のニーズに対応した配送サービスを構築。2017年9月時点で約19,000人ものセールスドライバーが在籍しており、集配から配送まで一貫した物流ソリューションを提供しています。単に対象物を運ぶだけでなく、リコール発生時の回収作業や最適な物流サービスを提供する「TMS(Transportation Management System)」など付加価値の高いサービスに定評があり、ヤマトに次ぐ国内2位の業界シェア率を確立しています。

ロジスティクス事業では、全国各地に設置された佐川流通センター(SRC)を活用し、商品の入荷・保管・検品・梱包まで一貫した物流管理サービスを提供しています。デリバリー事業と連携することでシームレスな国際輸送をも可能としており、主にアジア圏内の企業物流システム構築に重宝されています。

不動産事業では、物流施設をメインとした不動産の開発・賃貸・管理等の業務を行っています。自社グループが保有している400箇所以上の拠点を運営するだけでなく、他社クライアントにも施設インフラの有効活用プランを提案。近年ではCSR活動の一環として、物流施設を活用した太陽光発電および売電事業も展開しています。

2014年には、大手物流グループの強みを結集した横断的営業戦略チーム「GOAL(GO Advanced Logistics)」を発足。2016年度の中期経営計画「First Stage 2018」では経営ビジョンを「アジアを代表する総合物流企業グループへ」と銘打ち、ソリューション力の強化・グローバル物流ネットワークの拡張などに力を入れることを発表しました。どれほどインターネットが普及しようと、現物を輸送する物流サービスの存在は必要不可欠。佐川グループは現状に甘んじることなく飽くなき挑戦を続けています。

SGホールディングスの業績

2017年は中期経営計画「First Stage 2018」の2年目であり、日立物流との協業による事業拡大など営業推進を継続。デリバリー事業は堅調に推移したものの、新規物流現場の立ち上げコスト増や円高などの要因により、ロジスティクス事業や不動産事業が減益。トータルでは2016年3月期よりやや売上高や経常利益等が落ち込んでいます。

物流業界全体に目を向けると、2017年10月からヤマト運輸が、11月から佐川急便が、2018年3月からは日本郵便が基本料金を値上げすることを発表しており、慢性的な人手不足によるコスト増が今後の業績にも影響を及ぼす可能性があります。経営戦略として挙がっている海外事業基盤の強化によるグローバル物流ネットワークの確立に期待です。

2015年3月期 2016年3月期 2017年3月期
売上高 175億1800万円 9433億300万円 9303億500万円
経常利益 94億9600万円 525億7200万円 512億800万円
当期利益 94億6800万円 339億7500万円 284億5200万円
純資産 1688億4200万円 2371億9200万円 3097億7100万円

総括

SGホールディングスのIPOは、上場時の時価総額が数千億円に達する超大型案件です。佐川急便の社名を知らない日本人はいないと言っても過言ではないほどの圧倒的な知名度。11月~12月にかけては怒涛のIPOラッシュが続きますが、その中でもSGホールディングスのIPOは群を抜いた存在感を放っています。

公募は0株。膨大な量の売り出し株を見ると通常なら敬遠してしまいますが、過去の例をひもとくと公募割れの可能性を指摘されたLINEや日本郵政、九州旅客鉄道などの大型案件はいずれも堅調な初値をつけて新規上場を果たしています。やはり大手企業の誇る社会的知名度は投資家にとって好材料。大株主には180日間のロックアップがしっかりかかっており、4社同日上場のスケジュール的に大規模な初値高騰は難しくてもある程度の初値上昇に至るのではと予想します。

個人的に気になるのは、むしろ上場後の株価の値動き。佐川急便は個人利用者の間であまり評判の良い運送会社ではなく、仕事のストレスが溜まってイラついていた作業員が配達中の荷物を地面に叩きつけたり蹴飛ばしたりして暴れている様子がYouTube上で公開されて大問題になったことがあります。駐車違反の身代わり出頭や上司からのパワハラに追い詰められた社員が自殺するなど会社内での不祥事も少なくなく、悪評が出る度に株価が急落するリスクがあるのが怖いところです。

私自身過去に運送業界で働いていたことがあるので、ドライバーさん方の苦労は痛いほどよく分かります。今回の運賃値上げにより、少しでも過酷な労働環境が改善されることを願います。みなさんもインターネットショッピングを利用する際は、営業所止めやコンビニ受取等をうまく活用して無駄な再配達を依頼しないようにしましょう!

主幹事は大和証券と三菱UFJモルガン・スタンレー証券。その他、野村證券、SMBC日興証券、みずほ証券などでも申し込むことができます。

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