九州旅客鉄道(JR九州)のIPO仮条件が公開!想定価格をやや上回る2400~2600円に!

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2016年10月6日、東京証券取引所と福岡証券取引所で10月下旬に新規上場を控えている「九州旅客鉄道(JR九州)」の仮条件が発表されました。価格は2400~2600円。想定価格の2450円をやや上回る水準です。ブックビルディング(需要申告)は明日の10月7日からスタートします。

九州旅客鉄道
銘柄コード 9142/東証
仮条件 2400~2600円
公開株式数 公募・0株
売出・1億2000万株(OA含む)
申込株数単位 100株単位
ブックビルディング期間 10/7~10/14
売出し価格決定日 2016年10月17日
購入申込期間 10/18~10/21
上場予定日 2016年10月25日

九州旅客鉄道について

日本郵政、LINEに匹敵するほど世間の注目度が高い大型案件がいよいよ新規上場を果たします。

あらためて説明するまでもありませんが、九州旅客鉄道(JR九州)は九州全域を中心に旅客・貨物鉄道事業を展開している会社です。設立は昭和62年(1987年)。本社は福岡市博多区にあり、グループ会社はのべ36社に及びます。運輸サービス以外にも、建設・不動産・飲食・レジャーなど多彩なビジネスを手掛けており、熊本地震の影響による鉄道事業の減収もしっかりカバーして黒字を出すほど盤石な経営力を誇っています。

特に、鉄道事業との相乗効果を活かした駅ビル運営事業の躍進は目覚ましく、2015年時点で事業収入は350億円を突破しています。中期経営計画では、九州新幹線西九州ルートの開業、熊本駅や長崎駅の周辺開発など、地域に根ざした事業基盤の強化を図りつつ九州外エリアでの事業拡大も視野に。営業収益における鉄道運輸収入以外のシェア率を62%超にすることを目標としています。

もともと九州旅客鉄道の株式は日本政府管轄の鉄道・運輸機構が保有していましたが、将来に渡って安定的な経営を続けることが可能であると見込まれたことから上場承認。財源確保のために保有株が売り出されることになりました。旧国鉄銘柄の上場は、1993年のJR東日本、1996年のJR西日本、1997年のJR東海以来約20年ぶり、21世紀に入ってからは初の出来事です。

九州旅客鉄道の業績

大会社だけあって財務データの数値が桁違いの規模です。売上高は堅調に伸びていますが、2016年3月期の当期利益が4000億円以上の損失になっています。これは鉄道事業固定資産の減損処理を行って5000億以上の特別損失を計上したためであり、決して経営不振を示すものではありません。むしろ、2017年以降は経費が軽減されて経常利益が大幅に増大することが見込まれています。

ただし、2016年4月に発生した熊本地震の影響はやはり軽視できないでしょう。具体的な金額は不明ですが、翌年には脱線した新幹線の復旧費用や運転見合わせによる営業収入の減少が計上されます。黒字の予定ではあっても、被害規模によっては投資家の懸念材料になるかもしれません。

2014年3月期 2015年3月期 2016年3月期
売上高 1961億4500万円 2001億5100万円 2111億100万円
経常利益 116億1500万円 163億7500万円 182億8400万円
当期利益 72億3200万円 95億200万円 -4444億3900万円
純資産 7125億8700万円 7402億8100万円 2623億5800万円

総括

九州旅客鉄道のIPOは、政府関連の銘柄なので比較的公募割れのリスクが低いメリットがあります。過去の例をひもとくと、日本郵政の初値は公募価格比16.5%増の1631円、ゆうちょ銀行の初値は15.8%増の1680円、かんぽ生命の初値は33.1%増の2929円と3社とも好調。同業のJR東日本は公募価格比57.9%の60万円、JR西日本は0.8%増の36万円、JR東海は1.3%増の38.5万円といずれも初値が売り出し価格より上昇しています。

申し込めばほぼ確実に当選するほど公開規模が巨大なので、一般的なIPOのように初値高騰には期待しづらいのが本音ですが、30万円程度の資金から投資できる割安感は個人投資家にとって魅力的。しかも将来的には、配当利回りが運輸関連銘柄ではトップとなる3%前後まで引き上げられるとの話もあります。

その上、100株以上自社株を保有している株主に、JR九州の運賃が割引になる「鉄道株主優待券」とJR九州の各種施設料金が割引になる「JR九州グループ株主優待券」が進呈される株主優待特典も付いています。これを使えば、特急やグリーン車の運賃が半額になったりホテルの宿泊料金が5割引きになったりする経済的メリットがあるので、九州在住の方や九州への出張が多い方にとってはこれだけでも長期保有する価値が十分にあります。

主幹事は三菱UFJモルガン・スタンレー証券。その他、野村證券、JPモルガン証券、SMBC日興証券、大和証券、みずほ証券、岡三証券、東海東京証券、いちよし証券、SBI証券、SMBCフレンド証券、岩井コスモ証券、エース証券、東洋証券、マネックス証券、丸三証券、藍澤証券、水戸証券、エイチ・エス証券、極東証券、高木証券、立花証券、ちばぎん証券、内藤証券、日本アジア証券、松井証券、むさし証券、あかつき証券、西日本シティTT証券、日の出証券、ふくおか証券、丸八証券、光世証券、リテラ・クレア証券、ゴールドマン・サックス証券、UBS証券、クレディ・スイス証券、シティグループ証券、バークレイズ証券、マッコーリーキャピタル証券、メリルリンチ日本証券、安藤証券、今村証券、ウツミ屋証券、岡三にいがた証券、岡地証券、木村証券、共和証券、上光証券、第四証券、長野證券、中原証券、西村証券、日産証券、ニュース証券、八十二証券、ばんせい証券、フィリップ証券、三木証券、三田証券、山和証券、豊証券、リーディング証券などでも申し込むことができます。

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