2015/10/26

再生細胞事業のサンバイオ。IPOは大型の上場規模がマイナス作用か。

東証マザーズにおいて、「サンバイオ」(証券コード4592)のIPO(新規上場)が行われます。

想定価格は2170円、仮条件は1600円から2000円、ブックビルディング期間は3月23日(月)から3月27日(金)まで、上場予定日は4月8日(水)です。

サンバイオでは再生細胞事業として、再生細胞薬の研究開発や製造販売を行っています。

コーポレートミッションとして

「再生細胞薬の開発を通じてステークスホルダーにとっての価値を創造し、未だに有効な治療方法がない治療に対するニーズ(アンメットメディカルニーズ)を充たす」

を掲げ、その事業を幅広く展開しています。

本社は東京都中央区明石町8-1聖路加タワー28Fに所在し、トーマツが監査法人です。

サンバイオ(新薬研究開発事業)が新規上場します

新薬の研究開発事業を主たる業務とするサンバイオの新規上場が行われます。

サンバイオは従業員数2人、
社員の平均年齢41.5歳、
社員の平均勤続年数0.75年、
平均給与額およそ975.0万円

の企業です。

サンバイオでは

発症後6ヶ月以上を経過した脳梗塞(慢性期脳梗塞)、アルツハイマー病、パーキンソン病、脊髄損料、加齢黄斑変性、網膜色素変性、外傷性脳損傷

などの、主に脳神経にかかる各種疾患を対象とした治療薬の研究開発に取り組んでいます。

特に発症後6ヶ月以上を経過した脳梗塞である慢性期脳梗塞においては、これまでは効果的な治療薬が存在せず、補助機器やリハビリなど理学療法による対処が主流となっていました。

サンバイオではこのような効果的な治療法が存在しない分野において、細胞再生薬を活用した治療法を確立することにより、患者の身体機能改善のために寄与することをその使命であると考えています。

サンバイオでは製造開発・臨床試験・非臨床試験などに大学の研究機関から導入した技術を活用しています。

これらにより開発を「Proof of concept(安全性と有効性を確認する段階)」まで進めた時点で、パートナーとなる製薬企業と開発や販売に関するライセンス契約を提携することによって、

契約一時金・開発協力金・マイルストーン収入・ロイヤリティ収入・製品供給に係る収入などの収益を獲得しているのです。

サンバイオでは均質の細胞を他家移植によって量産化した医薬品を手がけています。

健康な細胞提供者(ドナー)の骨髄液を培養することにより均質な医薬品の製造を可能としていますし、これを凍結保存し輸送してその後投与の際に融解する技術を確立しています。

サンバイオの製造技術は再生細胞薬の量産化に対応できるレベルを実現しています。

サンバイオの再生細胞薬について

サンバイオでは他社の研究成果のライセンス導入ではなく、自社で基礎から研究を行ってきた独自の成果によって再生細胞薬の研究開発を行っています。

ライセンス契約においてはサンバイオが製品の製造を行うという取り決めが交わされますので、ロイヤリティ収入以外に製品供給の対価としての収入なども獲得することができるのです。

現在サンバイオでは、以下の3種類の再生細胞薬の開発に取り組んでいます。

・「SB623」(神経再生細胞:適応疾患は慢性期脳梗塞・アルツハイマー病・脊髄損傷・パーキンソン病・加齢黄斑変性・網膜色素変性・外傷性脳損傷など)
・「SB618」(機能強化型間葉系幹細胞:適応疾患は末梢神経障害など)
・「SB308」(筋肉間細胞:適応疾患は筋ジストロフィーなど)

これらの中でも特に「SB623」に関しては、脳梗塞患者の運動機能改善の有効性や、副作用が認められないという安全性が確認されています。

次の研究ステップ(臨床試験フェーズⅡb)に進むことの承認を、米国食品医薬局から平成26年6月に獲得しました。

また「SB623」については大日本住友製薬株式会社、帝人株式会社との間において、慢性期脳梗塞用途に関する契約(開発権・販売権)を締結しています。

「SB623」には神経機能再生の効果が期待できますので、慢性期脳梗塞をはじめとした様々な脳神経系疾患への対応が見込まれています。

サンバイオではその他にも、アルツハイマー病・脊髄損傷・パーキンソン病・加齢黄斑変性・網膜色素変性・外傷性脳損傷などに対して高い効果を発揮する新薬の開発に積極的に取り組んでいます。

業績の推移について

サンバイオの業績については第1期は大幅な赤字となりましたが、第2期と第3期においては黒字となりました。

営業キャッシュフローは純利益を上回るプラスです。自己資本比率は-77.9%、自己資本利益率は赤字となっています。


市場トレンドについて

初値については、上昇トレンドが上場直前3ヶ月間続いている場合には高いリターンが期待できるようです。

東証マザーズでは好調な日経平均やTOPIXとは対照的に下降トレンドが継続しています。そろそろ底打ち反転を期待したいところです。

上場規模について

最大で162.2億円ですから、サンバイオの新規上場の規模は東証マザーズとしてはかなりの大型となります。上場規模には小さい方が初値が高くなることが多いようです。

また公開比率は17%で低めです。一般的には公開比率が低い方が有利です。

売出しが公募株式数全体に占める割合は38%となっています。

90日間のロックアップが

古谷昇、川西徹及、森敬太、Brian Frenzelに対して設定されています。1.5倍でロックアップは解除されます。

また同様に90日間のロックアップが

住友商事株式会社、富士フイルム株式会社、SBIインキュベーション株式会社、

みずほ証券株式会社、三菱UFJキャピタル株式会社、大日本住友製薬株式会社、

帝人株式会社、JAIC USSII No.1,LLC.c/o JAIC America, Inc.、

WS Investment Company,LLC、SMBCベンチャーキャピタル1号投資事業有限責任組合、

バイオビジョン・ライフサイエンス・ファンド1号、

丸紅株式会社及びニッセイ・キャピタル4号投資事業有限責任組合、

VentureLending & Leasing Ⅳ,LLC、VentureLending & Leasing Ⅴ,LLC、岡野栄之

に対して設定されています。

サンバイオのIPOについてまとめてみました

サンバイオは新薬の研究開発を行う企業ですが、バイオ関連企業については銘柄ごとに業績や将来性などがそれぞれ異なりますので、IPO人気についても様々ということになります。

ただし一時期のバイオ関連企業ブームは既に過去のものとなっていますし、現在は銀行株などの大型株が人気を集める相場が続いているようです。

またサンバイオは162.2億円と、東証マザーズへの上場としてはかなり大型の上場規模であることもマイナス材料になります。

これらを総合的に判断すると、初値についてはマイナスリターンになりそうです。野村證券が主幹事であり、その他にはSMBC日興証券、SBI証券、みずほ証券でも申し込むことができます。

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