2015/10/26

動物医療事業の日本動物高度医療センターのIPOは初値プラスリターンなるか??

東証マザーズにおいて、「日本動物高度医療センター」(証券コード6039)のIPO(新規上場)が行われます。

想定価格は1130円、ブックビルディング期間は3月11日(水)から3月17日(火)までです。上場予定日は3月26日(木)となっています。

日本動物高度医療センターは、高度な医療を動物医療業界において提供することを目的とし、同社及び連結子会社のJCアライアンス株式会社、株式会社キャミックにより構成されます。

本社は神奈川県川崎市高津区久地2-5-8に所在し、新日本有限責任監査法人が監査法人となっています。

日本動物高度医療センター(動物医療サービス事業)が新規上場します

動物医療サービス事業を主たる業務とする日本動物高度医療センターの新規上場が行われます。

日本動物高度医療センターは

従業員数90人、
社員の平均年齢34.6歳、
社員の平均勤続年数3.1年、
平均給与額およそ474.9万円

の企業です。

現在では動物も家族の一員であると考える人が増えており、人間と動物との絆である「ヒューマン・アニマル・ボンド」が提唱されています。

経験が豊富な獣医師にCT・MRI・放射線治療装置などの先進医療装置を備えた専門施設でペットの治療をしてほしいと考える動物の飼い主が増加しており、

高度な医療専門施設を動物医療業界において求める社会の要請に応えるために日本動物高度医療センターは設立されました。

高度な医療を展開するためには、いわゆるかかりつけである動物病院(一次診療施設)との連携や分業が重要であるとして、これらの施設からの紹介による診療(二次診療)を専門としているのです。

日本動物高度医療センターではこのような二次診療の実施を行うと共に、さらに最先端医療を若い臨床獣医師が学ぶことができる教育の場と、

さらに新治療に関する研究開発に取り組む臨床研究の場を提供することにより、広く社会全般に対して貢献していくことを目指しています。

日本動物高度医療センターでは、特定の専門分野を持つ獣医師が一時診療施設からの紹介により診察・検査・投薬・手術などを高度な医療機器を使用して行う「二次診療サービス」、

同じく特定の専門分野を持つ獣医師が一次診療施設からの紹介により画像の撮影・読影・診断などを高度な医療機器を使用して行う「画像診断サービス」、

さらに一次診療施設向けの「物品販売サービス」などの提供を行っています。

診療の流れについて

主な診療の流れとしては、まずは動物の飼い主が一次診療施設である動物病院で相談を行います。

その際に飼い主が検査・治療・手術・入院等の二次診療を希望するのであれば、日本動物医療センターに対して一時診療施設が紹介を行うことになります。

検査データや症状などに関する情報を共有し、さらに担当する診療科との間で診療の予定日を調整しこれを決定します。

診療予定日には日本動物医療センターの診療施設に飼い主と患者動物が来院をして、実際の検査・投薬・手術・入院等の診療を受けるのです。

その後一次診療施設である動物病院に診療の結果や途中経過などをフィードバックし、術後のケアや継続治療などを一次診療施設である動物病院で行うことになります。

また画像による診断のみを飼い主が希望するという場合には、同様に一次診療施設である動物病院からキャミックに対して検査依頼が行われます。

予約日時においてキャミックの診断施設に飼い主と患者動物が来院をして、実際の画像撮影・読影診断などが行われるのです。

その結果は一次診療施設である動物病院にフィードバックされ、治療方針の検討のためなどに活用されることになります。

日本動物高度医療センターの事業の特徴について

・連携病院について
日本動物高度医療センターでは、

「優先的な紹介患者の受け入れ」
「診療手術への参加」
「日本動物高度医療センター施設の利用提供(有料)」

などについて、日本動物高度医療センターの理念に賛同する全国各地の動物病院と提携を行うことで各種サービスの提供を行っています。

現在3005の病院(平成27年1月現在)との間で「連携病院の覚書」を締結しています。またさらに提携病院以外からの症例受け入れにも応じています。

・二次診療について
日本動物高度医療センターでは、二次診療を神奈川県川崎市高津区に所在する「川崎本院」と、愛知県名古屋市天白区に所在する「名古屋分院」において行っています。

医療の質を高めることを目的として、一次診療施設(動物病院)からの完全紹介制により診療を行い、その後のケアなどについては一次診療施設(動物病院)で行うことを基本方針としています。

複数の獣医師やスタッフによる専門家チームを編成することによって診察を行いますし、さらに必要に応じて複数の診療科による横断的な診療も行います。

これは11の専門診療科(循環器科、呼吸器科、消化器科、脳神経科、整形科、泌尿生殖器科、腫瘍科、眼科、麻酔科/手術部、放射線/画像診断科、カウンセリング/理学療法科)

を有する、日本動物高度医療センターの特徴を活かした診療だといえるでしょう。

・画像診断について
日本動物高度医療センターでは、

画像診断サービスを首都圏5箇所(東京都練馬区、東京都世田谷区、東京都墨田区、埼玉県川口市、千葉県千葉市中央区)

に存在する株式会社キャミックの専門施設において実施しています。

日本動物高度医療センターでは画像診断に関しても、二次診療同様に完全紹介制を採用しています。

画像診断を希望する飼い主・患者動物についての紹介を一時診療施設(動物病院)から受けて画像の撮影(CT、MRIなど)を行い、

画像や所見などを一次診療施設に報告することによって、その後の診察やケアなどをサポートするのです。

・その他のサービスについて
獣医師による診療や画像の診断などの各種医療サービスの提供を日本動物高度医療センターでは主たる業務としていますが、

さらに今後については動物医療に関するITインフラの整備支援や、各種物品などの販売などをJCアライアンス株式会社を中心として行うことなどにより、

これまで以上に一次施設のサポートに積極的に取り組むことを目指しています。

業績の推移について

日本動物高度医療センターの業績については、売上高は美しい右肩上がりの成長が続いています。

また経常利益や純利益については年度によるばらつきがありますが、トータルでは右肩上がりとなっているようです。

営業キャッシュフローは純利益を大幅に上回るプラスで推移しています。2014年5月期における自己資本比率は11.9%、自己資本利益率は124.5%です。


市場トレンドについて

初値については、インデックスの上昇トレンドが上場直前3ヶ月間続いていれば高いリターンが期待できるようです。

東証マザーズ指数は12月をピークとして以降は下降トレンドが継続しています。今後の底打ち反転を期待したいところです。

上場規模について

最大で9.4億円ですから、日本動物高度医療センターの新規上場の規模は東証マザーズの上場としてはやや小型だといえます。

上場規模は小さい方が初値が高くなることが多いようです。また公開比率は38%と高めです。

公開比率は低めである方が有利だといえるでしょう。売出しが全体に占める割合は82%となっています。

ロックアップが

金重辰雄、大津光義、小野憲一郎、川端節夫、北村直人、

平尾秀博、松永悟、石川隆行、今順一、正岡敦喜、

株式会社サンリツ、風越建設株式会社

に対して180日間設定されています。
ロックアップの解除条件などは特に設定されていません。

また同様にロックアップが

NIFSMBC-V2006S3投資事業有限責任組合、Globis Fund III, L.P.、

Globis Fund III(B), L.P.、安田企業投資3号投資事業有限責任組合、株式会社新生銀行

に対して90日間設定されています。
こちらは1.5倍でロックアップが解除されます。

株主優待について

日本動物高度医療センターは動物に対する医療サービスの提供を行っていますので、株主優待との親和性も高いといえるでしょう。

現在同業他社では株主に対する優待として、

人間ドックの会員特別割引サービス(毎日ドットコム)、

各種健康診断や健康関連サービス(バリューHR)、

インプラント手術費用や術前検査費用の割引サービス(日本メディカルネットコミュニケーションズ)

などを行っています。

日本動物高度医療センターでは動物を対象とした医療サービスを行っていますので万人向けとはいえないかもしれませんが、今後の株主優待の新設などが期待されるところです。

個人的には動物絵柄のクオカードなどを株主優待として提案したいと思います。

日本動物高度医療センターのIPOについてまとめてみました

日本動物高度医療センターは動物を対象として高度な医療サービスを提供する企業ですから、その事業内容については目新しさがあり注目が高いといえます。

また少子高齢化の進行に伴いペットを家族の一員と考える人も増えていますので、IPOでも高い人気を集めることが期待できるでしょう。

東証マザーズとしては小型である9.4億円という上場規模や、上位株主の大半にロックアップが設定されていることなどもプラスの評価になります。

ただし3社の同時上場が3日連続するスケジュールの最終日であることには注意が必要です。また資金調達の用途が借入金の返済であることや、売り出し比率が高いことなどはマイナスの評価となります。

これらを総合して判断すると、初値についてはプラスリターンが予想されます。

SMBC日興証券が主幹事であり、また丸三証券、岡三証券、SMBCフレンド証券、マネックス証券、東海東京証券、SBI証券、みずほ証券でも申し込みが可能です。特に小口個人投資家には完全抽選制により配分が行われるマネックス証券をおすすめしたいと思います。

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