2015/10/22

RS Technologies(RSテクノロジーズ)のIPO。初値のプラスリターンなるか?

東証マザーズにおいて、「RS Technologies(RSテクノロジーズ)」(証券コード3445)のIPO(新規上場)が行われます。

想定価格は1650円、ブックビルディング期間は3月5日(木)から3月11日(水)までです。また上場予定日は3月24日(火)となっています。

「地球環境を大切にし、世界の人々から信頼され、常に創造に挑戦し続ける。」

ことを経営理念として、RS Technologiesはシリコンウェーハ再生を中心とした事業展開を行っています。

本社は東京都品川区大井1-23-1カクタビル4Fに所在し、その他に工場を宮城県に有しています。有限責任あずさ監査法人がRS Technologiesの監査法人です。

RS Technologies(シリコンウェーハ再生事業)が新規上場します

シリコンウェーハ再生事業を主たる業務とするRS Technologiesの新規上場が行われます。

RS Technologiesは

従業員数186人
社員の平均年齢37.9歳
社員の平均勤続年数2.6年
平均給与額およそ367.4万円
の企業です。

RS Technologiesはこれまで25年間世界の半導体製造会社に対してサラ工業株式会社が提供を続けてきた、半導体製造過程におけるモニタウェーハ再生技術を引き継いで、これを事業として展開しています。

シリコンウェーハ再生の技術は半導体製造においてはその特徴や製造コストのなどから欠かせないものであり、先進国及び新興国における経済発展に伴って様々な分野(町・家・環境・車・医療など)でその需要が高まっているのです。

国内外の半導体製造を手がける企業をRS Technologiesではその取引先としています。

グローバルな販売活動を大手ファウンドリを含め幅広く実施しているのです。

またRS Technologiesではシリコンウェーハ再生事業以外にも、シリコンウェーハ販売事業、機械装置等販売事業、太陽光発電ソーラー事業、酸化膜成膜加工サービス事業などを手がけています。

シリコンウェーハ再生事業について

RS Technologiesのシリコンウェーハ再生事業では、使用済みのシリコンウェーハを半導体製造会社から預かり加工を行うことによって、これを再利用可能な状態に再生させる事業となります。

加工については

「ウェーハ表面膜の除去(ストリッピング・エッチング)」

「中間検査(プレソート検査)」

「研磨(ポリッシング)」

「洗浄(1次洗浄・2次洗浄)」、

「最終検査」

という工程によって行われます。

以上の過程により新品とほぼ同様の品質による再生が可能ですから、シリコンウェーハのクリーニング事業であるともいえるでしょう。半導体は半導体製造会社において、数百という作業工程を経て製品化されます。

ただしそれらの工程のいずれかで不良が発生してそのまま加工を続けてしまうと、最終的には多大な損害が発生してしまうことになりますので、

これを防止するために各工程において加工状態のモニタリングを行うことが必要になります。

半導体製造会社では製品用のシリコンウェーハ(プライムウェーハ)と同時に、モニタリング用のシリコンウェーハ(モニタウェーハ)を投入することによりこれを実施しているのです。

プライムウェーハは最終工程までの作業の後でカッティングされてチップになるのですが、モニタウェーハについては各工程で抜き取り検査に利用されますので、最終工程においても円盤状の形態のまま残ることになります。

モニタウェーハは円盤状の形態がのこっていても、各種の情報が書き込まれているためそのままでは製造工程に投入することはできません。

しかしRS Technologiesの再生技術を活用すれば10~20回程度までモニタウェーハを再生することができますので、半導体製造会社はこれを活用すれば低コストで新品と同等品質のモニタウェーハを調達することが可能となるのです。

その他の事業について

RS Technologiesではその他の事業として「シリコンウェーハ販売事業」を行っています。

これはRS Technologiesが仕入れたモニタウェーハやダミーウェーハ(8インチ、12インチ)を再生して、半導体製造会社などのニーズに合わせて販売を行う事業です。

また中古の半導体関連製造装置や各種消耗品を販売する「機械装置等販売事業」や、

平成24年から開始した再生エネルギー推進政策に合わせて「地球環境を大切にする」ことを目指して展開している「太陽光発電ソーラー事業」、

また主に製品用シリコンウェーハ(プライムウェーハ)の表面に対する絶縁膜としての酸化膜の生成を行う「酸化膜成膜加工サービス事業」なども行っています。

機械装置等販売事業では製造機械などの搬出・解体・海運・陸送・組立・搬入などを一括して手がけ、最近では特に中国市場への販売が増加しています。

また太陽光発電ソーラー事業についてはソーラーパネルの設置などに初期費用がかかりますが、以降については災害などが発生しない限り確実なリターンが期待できるようです。

その他には技術コンサルティング事業として半導体ウェーハ製造工程における技術指導や教育サービスなども行っています。

業績の推移について

RS Technologiesの業績については、売上高については年度ごとのばらつきがありますが、ここ数年については大幅な増加が続いています。

また経常利益や純利益は美しい右肩上がりで増加しています。営業キャッシュフローは今期の第2四半期の時点では純利益を上回るプラスです。

2014年12月の自己資本比率は28.0%、自己資本利益率は135.5%であり、特に自己資本利益率が好調な数字となっています。

市場トレンドについて

初値については、上昇トレンドが上場直前3ヶ月間続いていると高いリターンが期待できるという傾向があります。

東証マザーズでは12月を天井としてその後下落が続いています。今後下げ止まって上昇に転換できるかどうかが注目されています。

上場規模について

最大で34.8億円ですから、RS Technologiesの新規上場の規模は東証マザーズとしても大型だといえます。上場規模が小さい方が初値は高くなる場合が多いようです。

また公開比率については23%で標準的です。公開比率については低い方が有利だといえるでしょう。

売出しが公募株式数全体に占める割合は69%です。

90日間のロックアップが

那須マテリアル株式会社、フューチャーエナジー株式会社、

R.S.TECH HONG KONG LIMITED、冨士靖史、古頭泰則、石黒正亨、

遠藤智、方永義、大澤久生、鈴木正行、李宗根、本郷邦夫、春山充、近藤淳行、大澤一生

に対して設定されています。ロックアップの解除条項などは特に設定されていません。

RS TechnologiesのIPOについてまとめてみました

RS Technologiesは半導体関連の製造企業ですので、業種からはIPO人気は期待できないかもしれません。

また東証マザーズへであっても34.8億円という上場規模はかなり大きめですし、さらに3社のIPOが同日に行われるという過密スケジュールも、事業内容が地味であるRS Technologiesにとっては不利だといえるでしょう。

初値については公開価格近辺となることが予想されます。

SBI証券が主幹事であり、その他には東洋証券、SMBCフレンド証券、岡三証券、東海東京証券、岩井コスモ証券、SMBC日興証券、野村證券でも申し込むことができます。

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