2015/10/22

投資運用事業ファーストブラザーズのIPO,初値はプラスリターンとなるのか。

東証マザーズにおいて、「ファーストブラザーズ」(証券コード3905)のIPO(新規上場)が行われます。

想定価格は2490円、仮条件は1920円から2040円、ブックビルディング期間は1月30日(金)から2月5日(木)まで、上場予定日は2月18日(水)です。投資運用及び投資銀行事業をファーストブラザーズでは行っています。

具体的には

エクイティ投資、M&Aコーポレートアドバイザー事業、

事業再生ファンド運営、商業施設開発運営、不動産アドバイザー事業、

プロパティマネジメント事業、アセットマネジメント事業

などを手がけているのです。

本社は東京都千代田区丸の内二丁目4-1丸の内ビルディング25階に所在します。また清友監査法人がファーストブラザーズの監査法人を務めています。

ファーストブラザーズ(投資運用事業・投資銀行事業)が新規上場します

投資運用事業と投資銀行事業を主たる業務とするファーストブラザーズの新規上場が行われます。

ファーストブラザーズは

従業員数15人
社員の平均年齢33.1歳
社員の平均勤続年数2.5年
平均給与額およそ687.5万円

の企業です。

ファーストブラザーズでは
「ファーストブラザース投資顧問株式会社(アセットマネジメント業務担当)」

を中心として、さらに

「ファーストブラザーズリアルエステート株式会社(プロパティマネジメント業務担当)」

などの専門性の高いグループ会社がお互いに協力し合うことにより、投資アドバイザリー分野において高品質のサービス提供を実現しているのです。

ファーストブラザーズの投資運用事業について

投資運用事業はファーストブラザーズの主たる事業の一つであり、顧客である機関投資家の資産を預かって私募ファンドの形式により運用(アセットマネジメント)を行っています。

ファーストブラザーズが創業した平成10年代には日本国内における資産の流動化やオフバランス化が進行していたのですが、

そのなかで当時黎明期であった不動産を証券化させる手法を積極的に活用することで、ファーストブラザーズではオルタナティブ投資の魅力的な選択肢を充実させることに成功したのです。

現在では主に不動産及び不動産信託受益権を対象とした私募ファンドが、ファーストブラザーズの資産運用の対象となっています。

・投資戦略の企画立案について
ファーストブラザーズでは顧客の資産運用ニーズをしっかりと把握するために、顧客との継続的なコミュニケーションを図ることに力を入れています。

その上で顧客が希望する投資期間、投資目的、リスク許容度、目標リターンなどに最適な投資戦略を、ファーストブラザーズがこれまでに培ってきたノウハウや経験などに基づいて企画・立案するのです。

・アクイジションについて
アクイジションは個々の投資案件の金融商品化を行い、ファイナンスのアレンジメント、投資の枠組みの設計(ストラクチャリング)、投資案件の選定や取得などによって、

顧客の資産運用に関する希望に合致する投資戦略の提案を行う事業です。アクジジションでは顧客からアクイジションフィーとして報酬を受領することで収益を獲得します。

・投資期間中の運用について
ファーストブラザーズではファンドの運営や管理を行うと同時に、投資案件の取得から売却までの間の運用なども行います。

投資案件のバリューアップを様々な施策に基づいて積極的に行うことで資産価値を向上させるのです。

投資期間中の資産運用については顧客からアセットマネジメントフィーとして報酬を受領することで収益を獲得します。

・ディスポジションについて
ディスポジションはファンド全体のバランス、当該投資物件のバリューアップの進捗状況、外部環境などの要素を考慮しながら、

投資リターンが最大化したと思われるタイミングで投資案件の売却を行う事業です。

ディスポジションでは顧客からディスポジションフィーとして報酬を受領することで収益を獲得します。

また一定額以上の価額での売却に成功した場合には、成功報酬としてインセンティブフィーを獲得することができます。

・運用業務受託について
運用業務受託は他のファンドなどがデフォルトなどの理由で運用を続けることができなくなった場合に、その債権者などからの要請によってファンドの運用をファーストブラザーズが受け継いで行う事業です。

・プロパティマネジメントについて
プロパティマネジメントはアセットマネジメントの補佐的な位置付けの事業です。

ファーストブラザーズが管理運用を行う不動産について、建物の保守管理、テナントやリースなどへの対応、委託者への報告などの業務を行います。

ファーストブラザーズの投資銀行事業について

投資銀行事業ではファーストブラザースがこれまでの業務で蓄積してきた経験や知識などを活用して、

自己資金の運用や各種のアドバイザリー業務などの各種サービスを展開しています。具体的な業務内容については以下のとおりです。

・セイムボード投資(顧客との共同投資)について
セイムボード投資(顧客との共同投資)はファーストブラザーズが自己資金により、

ファンド組成上の要請などに応じたメザニンローンやエクイティ拠出などによって、顧客と共同で管理運営を行うファンドに対するファイナンスを行う事業です。

ファーストブラザーズではその出資形態や出資割合などに応じて、インカムゲインやキャピタルゲインを収益として獲得します。

・自己資金による投資(自己勘定投資)について
自己資金による投資(自己勘定投資)はファーストブラザーズが自己の判断に基づいて、規模が小さいなどの理由でファンドでの取得には不向きだと判断された投資物件について、

自己資金による取得を行うことで将来に渡る高い利回りによる収益の獲得を目指す事業です。

取得した物件についてはリノベーションや管理コストの削減などによる入居率の改善やテナントの入れ替えなどを図り、キャッシュフローの最大化を目指します。

また現在保有する物件よりも好条件の物件が見つかった場合などには保有する不動産を機動的に売却することにより、適切なタイミングによる保有物件の入れ替えを行うのです。

・アドバイザリー業務について
これまでの経験によって蓄積した資産運用や投資に関する高度な知識や経験などを活用して、ファーストブラザーズでは様々な事業に対するアドバイザリー業務なども行っています。

具体的には

ベンチャー企業への投資、債権投資、事業再生投資、

M&A事業投資、信託受益件取引、ファイナンスのアレンジメント、

不動産証券化スキームの構築、資産のオフバランスなどに関する適切な助言

を行います。アドバイザリー業務ではサービス提供に対する報酬として、アドバイザーフィーを収益として獲得します。

ファーストブラザーズの事業戦略について

ファーストブラザーズではその事業戦略として、

顧客満足度の高いサービス提供により顧客からの信頼を獲得することで、ファーストブラザーズ自身のブランド力を高め成長させることができると考えています。

ファーストブラザーズでは今後についても、顧客満足度の向上を第一に考えた投資サービスの提供を行っていく方針です。

ファーストブラザーズでは一時期に不動産の購入や売却のタイミングが集中することによって業績の変動が大きくなる場合があります。

セイムボード投資やこれにかかかるフィー、また不動産の売却損益などが一時期に偏って計上されることがその原因なのですが、ファーストブラザーズではこれを改善するために、

安定的な収益が期待できる優良投資物件に対する自己資金による取得を行うことによって、不動産市況などの影響を受けにくい収益基盤を確立しています。

ファーストブラザーズではこれまで不動産及び不動産信託受益権を主な投資対象として、私募ファンドをオルタナティブ投資分野において展開してきたのですが、

今後のグループ全体の発展のためにはさらに新しい分野への事業展開が必要だと考えています。

ファーストブラザーズには不動産証券化の手法や資産のオフバランス化や流動化、

また投資不動産に対するバリューアップの実施などによって培ってきた知識やノウハウ、また幅広い取引先に対する営業チャンネルなどがあります。

これらを活かして事業再生支援、M&A事業、ベンチャー投資、債権投資、事業再生投資などに関する助言を含めた、各種コーポレートアドバイザリーサービスの提供に力を入れているのです。

ファーストブラザーズでは自社の持つ強みを活かした広範な分野における投資活動を行いながら、さらに関連するビジネス分野に対する幅広い事業展開を行うことによって、

不動産投資市場の栄枯盛衰に影響されにくい長期的かつ安定的な成長の達成を目指しています。

業績の推移について

ファーストブラザーズの業績については、売上高は平成23年11月期を底として右肩上がりの美しい成長を続けています。

経常利益や純利益については年度によりそれぞれとなっていますが、今期は過去最高益となりそうな見通しです。

営業キャッシュフローについても年度により純利益を上回る年と下回る年があるようです。2013年11月における自己資本比率は54.7%、自己資本利益率はマイナスとなっています。

市場トレンドについて

初値については、インデックスの上昇トレンドが上場直前3ヶ月間続いていると高いリターンが期待できるようです。

東証マザーズでは10月をボトム、12月をピークとするボックス相場が継続しています。

上場規模について

最大で71.6億円ですから、ファーストブラザーズの新規上場の規模は東証マザーズとしてはかなり大型だといえるでしょう。

上場規模が小さい方が初値は高くなることが多いようです。また公開比率についても42%でかなり高めです。

通常は公開比率が低い方が高い初値リターンを期待することができます。

売出しが公募株式数全体に占める割合はおよそ10%です。

90日間のロックアップが

有限会社エーシーアイ、辻野和孝、佐藤昌彦、田村幸太郎、

吉原知紀、片山実、堀田佳延、村田千晶

に対して設定されています。ロックアップの解除条項などは特に設定されていません。

ファーストブラザーズのIPOについてまとめてみました

ファーストブラザーズでは投資運用事業や投資銀行事業などを主たる事業内容としています。

ベンチャー企業への投資、債権投資、事業再生投資、商業施設開発運営、不動産アドバイザリー業務、私募ファンド運用などを行いますので、

アベノミクスによる不動産市場や株式・証券市場などの好調の恩恵を受けやすく、高いIPO人気が期待できるでしょう。

ただし東証マザーズとしてはかなり大型となる71.6億円という上場規模であることや、公開比率がかなり高めであることなどはマイナス要素になります。

さらに5社の新規上場が4営業日に集中するという過密スケジュールであることに対しても注意が必要です。

これらを総合的に判断すると、初値については公募価格近辺となることが予想されます。野村證券が主幹事であり、その他にはマネックス証券でも申し込みが可能です。

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