2015/10/19

電力事業のイーレックスが新規上場!将来性の高さは大きな魅力!

東証マザーズにおいて、「イーレックス」(証券コード9517)のIPO(新規上場)が行われます。

想定価格は1120円、仮条件は1120円から1170円、ブックビルディング期間は12月4日(木)から12月10日(水)までです。

イーレックスは独立系PPS(Power Producer and Supplier、特定規模電気事業者)であり、

平成13年より特別高圧(契約電力2000kW以上の大規模工場・オフィスビルなど)需要や高圧(契約電力50kW以上2000kW未満の中小規模工場・スーパーなど)需要に対して、一般電気事業者の送電線網を通じて電力供給を行うことにより、

「競争力があるエネルギーを安定して長期的に供給する」という社会的使命を果たすことを目指しています。

本社の所在地は日本銀行本店の近くである、東京都中央区日本橋石町三丁目3-14になります。あらた監査法人が監査法人を務めています。

イーレックス(電力事業)が新規上場します

電力事業を主たる業務とするイーレックスの新規上場が行われます。

イーレックスは

従業員数39人、
社員の平均年齢42.0歳、
社員の平均勤続年数5.7年、
平均給与額およそ965.4万円

の企業です。

イーレックスではバイオマス発電をはじめとして、オフガス・石炭・太陽光・LNGなど様々な発電手段により電力を確保しています。

「イーフレックスニューエナジー株式会社(連結子会社)」の土佐発電所では、発電所出力29500kwのCFBボイラーによる商業運転を平成25年6月から行い、PKSを本格的に使用したCO2フリーの発電を行っています。

イーフレックスでは

「電力小売(官公庁・民間企業向け)」、「電力市場取引」、「電源開発」

の3つを主な事業としています。

電力の自由化が平成12年3月以降進められたことにより、現在は特別高圧及び高圧で受電を行う各種工場・オフィスビル・スーパーなどを対象とした電力の販売を行っています。

低圧で受電を行う一般家庭を対象とした電力の販売は今のところ認可されていませんが、平成28年以降は自由化により販売を行うことが可能になる予定です。

一般家庭や商店などを対象とした低圧による電力市場は、およそ6.9兆円程度(平成25年度電気事業連合会電力統計情報による)と見積もられています。

電力小売(官公庁・民間企業向け)について

イーレックスでは東北電力・東京電力・中部電力・九州電力などの営業地域において、電気事業法に基づくPPSとして一般電気事業者よりも安価により、官公庁・民間企業向けの特別高圧・高圧による電力供給(電力販売)を行っています。

一般電気事業者が有する電力送電網を活用して、民間発電所から安価に調達した電力やFIT(固定価格買取制度)により調達した電力、またJEPX(一般社団法人日本卸電力取引所)との間による市場取引で調達した電力などを販売しているのです。

平成12年から20年までの電力小売が自由化された初期の期間においては、電力小売の自由化が市場に十分に浸透していなかったこともあり、イーレックスの主要な顧客は官公庁や大規模電力を消費する商業ビルなどが中心でした。

平成20年以後についてはリーマンショックなどの影響もあり、燃料費低下による競合他社の新規参入にも伴って、イーレックスでは官公庁から民間企業へと主要な顧客のシフトを行っています。

また部分供給制度を活用することにより、負荷率の高い需要にも対応しているのです。

イーレックスでは少人数組織を基本としていますので、代理店制度の導入と代理店網の構築によって民間需要や小規模需要を取り込むことに注力しています。

また平成28年以降に認可が予定されている電力の個人向け販売についても、代理店制度を積極的に活用することを検討しています。

イーレックスでは現在代理店を通じて、イベントホール、体育館、学校関連施設、オフィスビルなどに対する電気契約切り替えによる電気料金削減プランの提案を行っています。

また電力自由化に伴う営業方法や営業先などに関する勉強会・説明会を開催することにより、代理店に対する営業支援活動に取り組んでいるのです。

電力市場取引について

イーレックスでは電力市場取引として、JEPX(一般社団法人日本卸電力取引所)を活用した電力の取引を行っています。

電力を一般電気異業者の送電網を活用して供給する場合には、イーレックスを含めたPPSは一般電気事業者が定めた託送供給約款等により「30分同時同量制度(30分を1単位とした時間毎に電力の調達量と販売量を一致させる義務)」を負うことになります。

仕入先である発電所等の操業の状態により電気出力は変動しますし、また販売先の経済状況・天候・気候・時間・曜日などの要因によって電気使用量も同様に変動します。

イーレックスではPPS事業者として平成13年から蓄積した各種ノウハウを活用してこれらの各種変動をあらかじめ予想することにより、JEPX(一般社団法人日本卸電力取引所)との間で電力の販売または購入を行うことで必要な電力の過不足を調整して最適化しています。

また将来的に電力の取引価格の上昇が予想される場合には、JEPX(一般社団法人日本卸電力取引所)への電力販売量の増加によってより多くの利益を獲得することができるのです。

電源開発について

イーレックスでは主に以下の3つの方法により、電源開発(発電設備の規格・設計・施工・建設や発電など)を行っています。

1)他社発電所の余剰電力の買取りと生産性向上のための提案について
イーレックスでは電力供給を受ける他者事業者を対象として、余剰電力の買取や生産性向上のための提案などを行っています。

発電設備の更新・整理・増強・リニューアルなどに関するアドバイスを行うことにより、イーレックスに対する電力供給元の確保を行っているのです。

既に運転中の発電設備の支援はもちろんですが、休止や遊休状態の発電設備や土地などについても有効活用のための検討を行っています。

例えばイーレックスも出資している「五井コーストエナジー株式会社」では、イーレックスのアドバイスによる既存発電設備のスクラップ&ビルドを行った上で、現在はイーレックスに対する電力の提供を行っています。

2)他社発電所の自社購入やリニューアルについて

イーレックスでは他社からの発電設備の購入を行い、より競争力のある発電設備にリニューアルした後で自社発電所として活用しています。

イーレックスエナジー株式会社(イーレックスの連結子会社)が現在保有する土佐発電所は、もともとは他社が設計・運用していた石炭による火力発電所でした。

これを購入したイーレックスが再生可能エネルギー固定価格買取制度認定発電設備として仕様を変更し、PKSが使用できるようにリニューアルをして現在は自社発電所として活用しています。

3)自社独自の発電所建設について

イーレックスでは建設地域の検討から実際の建設や整備までを一貫して行う、自社独自の発電所建設にも力を入れています。

「イーレックスニューエナジー佐伯株式会社」を平成26年7月に設立して、同年9月よりPKSを燃料とするバイオマス発電所の建設を大分県佐伯市で開始しています。

業績の推移について

イーレックスの業績については売上高・経常利益・純利益ともに年度によりまちまちなのですが、ここ最近の年度については右肩上がりの上昇となっています。

営業キャッシュフローも同じく年度によりまちまちです。2014年3月期における自己資本比率は35.0%、自己資本利益率は26.5%です。

市場トレンドについて

初値については、上昇トレンドが上場直前3ヶ月間続いていれば高いリターンが期待できるようです。東証マザーズ指数は10月をボトムとして上昇を続けています。

途中若干の調整がありましたが、今後についても上昇が期待できるでしょう。

上場規模について

最大で51.5億円ですから、イーレックスの新規上場の規模は東証マザーズの上場としてはかなり大型だといえます。上場規模については小さい方が初値が高くなることが多いようです。

ちなみに直近における東証マザーズの大型上場としては、「みんなのウェディング(47.6億円)」が+27.1%、「リボミック(57.2億円」が-20.4%という結果になっています。

また公開比率も31%と高めです。全体に占める売出しの割合は0%であり、公募が100%となっています。

ロックアップが

Nittan Capital Company Limited、上田八木短資株式会社、阪和興業株式会社、

四条2号投資事業有限責任組合、IE&Shijo投資事業有限責任組合、

四条1号投資事業有限責任組合

に対して90日間設定されています。

ロックアップの解除は1.5倍です。

また同様にロックアップが

渡邉博、呉尚容、箱崎慶一、花島克彦、

上田元彦、本名均、有限会社ダブリュウ、アイ、テイ、ビル

に対しても設定されていますが、こちらについては解除条件などは設定されていません。

イーレックスのIPOについてまとめてみました

現在日本の国策となっている「電力自由化」による、バイオマス発電などを行うPPSがイーレックスです。

その事業内容はテーマ性が高くIPOについても多くの注目を集めることが期待されています。また長期的にはバイオマス発電による収益の向上を期待したいところです。

爆発的成長は難しいかもしれませんが着実な成長が見込まれますし、ROEなどの数値も良好だといえます。

ただし上場規模が東証マザーズとしてはかなり大型であることや、多社のIPOが集中する上場スケジュールであることなどはマイナス評価です。初値については公開価格近辺が予想されています。

野村證券が主幹事であり、その他にはエース証券、高木証券、みずほ証券、SMBC日興証券、大和証券、SBI証券などでも申し込みができます。

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