2015/10/15

新規上場のメタウォーター(上下水道施設総合事業)。初値は期待薄も、上場後の安定感は抜群と予想。

東証1部において、「メタウォーター」(証券コード9551)のIPO(新規上場)が行われます。

想定価格は2550円、仮条件は2400円から2550円、ブックビルディング期間は12月3日(水)から12月9日(火)までです。

メタウォーターは富士電機由来の電気技術と日本ガイシ由来の機械技術とを併せ持つ企業として、国内外における上水道、下水道、環境などの分野における事業展開を行っています。

メタウォーターでは「水資源の循環を創り出すための最適解を提供する」ことを企業理念としているのです。

本社は秋葉原の近くである東京都千代田区神田須田町1丁目25番地であり、新日本有限責任監査法人が監査法人となっています。

メタウォーター(上下水道施設総合事業)が新規上場します

上下水道施設総合事業を主たる業務とするメタウォーターの新規上場が行われます。

メタウォーターは

従業員数1541人
社員の平均年齢41.9歳
社員の平均勤続年数17.6年
平均給与額およそ739.5万円

の企業です。

メタウォーターは富士電機株式会社と日本ガイシ株式会社のそれぞれの水環境事業子会社が合併することにより、水環境分野における総合エンジニアリング企業として2008年4月に発足しました。

現在は主な事業として、上下水道向け各種設備の設計や建設などを中心としたトータルエンジニアリング事業や、

各種設備の維持管理や運転管理や補修工事などを行うトータルソリューション事業などを行っています。

また国内外における各種企業との提携や連携により、幅広いソリューションを顧客の要望や今後の成長に合わせて提供することを目指しているのです。

事業内容について

メタウォーターでは具体的な事業内容として、

「プラントエンジニアリング事業(上下水道施設向け機械・電気設備等の設計・建設事業)」

と、

「サービスソリューション事業(各種設備の維持管理・運転管理・補修工事などの事業)」

を行っています。

営業所やサービスセンターを全国40箇所に配置して、国内を中心とした事業活動を展開しているのです。

メタウォーターでは40年以上の歴史がある電気技術や機械技術などを活かして、浄水場、下水処理場、ゴミ処理施設、リサイクル施設などの新設工事や更新工事を受注することにより、自治体などの顧客に対してエンジニアリングからサービスまでのトータルソリューションの提供を行っています。

監視制御設備・計装設備・受変電設備
などの電気設備や、

汚泥焼却システム・高速ろ過システム・オゾン処理システム・セラミック膜ろ過システム

などの機械設備などを全国2000以上の施設等に納入していますし、

さらに70以上の施設においては運転管理や保守・点検などの維持管理を受注しているのです。

また近年では官民連帯による事業の推進や事業の効率化などが人口の減少を背景として求められていますが、メタウォーターではDBO事業やPFI事業などにおいてグループの創業力を活かした実績を積み重ねています。

さらに上下水道事業の持続性に貢献するクラウドサービスなどの提供をICT技術を活用することで実現しています。

今後の取り組みについて

メタウォーターでは「国内市場環境変化への対応」や「海外事業の拡大」などを最重要施策として、収益の拡大と継続的な成長に取り組んでいくことを目標としています。

日本国内においては人口の減少や上下水道普及率の高止まりなどを背景として、より効率的な事業運営のために老朽化した施設を更新することによる業務の広域化や民営化などが進展することが予想されています。

このような市場の変化に対応するために、メタウォーターでは施設の更新や事業運営などに包括的かつ効率的に協力することができるグループ体制作りやソリューション開発などを進めるとともに、

補完関係にある企業との積極的な提携を戦略的に推進することで、さらなる事業領域の拡大を目指しているのです。

また海外事業については、安定した市場が期待できる欧米を中心としてマーケティングの強化や現地企業との提携などに取り組んでいますし、さらに今後の市場の発展が見込めるアジア地域などにおいては、ODA(政府開発援助)や官民連携によるパートナーシップを活かした事業のための基盤作りに力を入れているのです。

業績の推移について

メタウォーターの業績については、売上高は横ばいで若干の微増なのですが、一方で経常利益や純利益については右肩上がりが続いているようです。

営業キャッシュフローについては、事業構造の影響などにより年度ごとのバラつきが大きくなっています。自己資本比率は22.9%、自己資本利益率は15.0%です。


市場トレンドについて

初値については、インデックスの上昇トレンドが上場直前3ヶ月間続いていれば高いリターンが期待できるようです。

東証1部(TOPIX)については10月17日を底として以降は堅調な展開が続いていますし、今後については先高感が期待できる明るい見通しとなっています

上場規模について

最大で293.3億円ですから、メタウォーターの新規上場の規模は東証1部としては標準的です。上場規模が小さいと初値は高くなるという傾向があります。

ちなみに最近の東証1部におけるIPOとの比較では、ジョイフルホンダ(約110億円)の2倍程度、西武ホールディングス(445億円)の3分の2程度になります。

公開比率についてはかなり高めの40%となりますので若干不利かもしれません。富士電機株式会社と日本ガイシ株式会社に対してはロックアップが90日間設定されています。

1.5倍でロックアップは解除されます。

メタウォーターのIPOについてまとめてみました

メタウォーターは上下水道総合施設事業という非常に地味な業務を行う大型企業ですので、IPO人気については正直あまり期待することはできません。

また各社のIPOが集中する上場スケジュールであることなどもマイナスだといえるでしょう。初値については公募価格近辺が予想されますが、場合によっては公募割れとなる可能性も否定できません。

ただし上場した後については手堅い値動きが期待できるはずです。

自治体を顧客とした上下水道施設の設計・建設・維持管理・運転管理・補修などが主たる事業内容ですので、市場の状況などが悪くなければ安定した業績で推移することになるでしょう。

さらにPBRは3.18倍、PERは15.18倍、配当利回りは2.53%が期待できますので、配当を重視する投資家にもおすすめです。

またIPOをスルーして上場後の調整時に市場で購入するという選択肢もあります。毎年1月末には東証1部ではトピックス買いが期待できますので、12月~1月は仕込むには最適の時期だといえるかもしれません。

野村證券が主幹事であり、その他にはカブドットコム証券、三菱UFJモルスタ証券、みずほ証券でも申し込むことができます。

金熊が断言!IPO投資におすすめのネット証券ランキング

・IPO取扱銘柄の豊富さでNo.1!!
マネックス証券の素晴らしさは色んなIPO銘柄に申込める点です。IPO主幹事になることは少ないですが、新規公開株銘柄の取り扱いはネット証券の中ではピカイチ。しかも抽選方法はIPO株100%全部を1人1票の平等抽選で配分しているので投資実績のない初心者にとってはマネックス証券は外せない。
→ マネックス証券の公式サイトへ
2015年実績   
主幹事数 取扱銘柄 ネット配分・抽選方法
0社 50社 100%・一人一票の平等抽選
公式サイトはこちら

・IPO主幹事が多くて隠れた狙い目の証券会社、それがカブドットコム証券
三菱UFJモルガン・スタンレー証券のグループ会社ということもあり、毎年必ずと言っていいほど多くの新規公開株主幹事証券となるカブドットコム証券。IPO銘柄を狙う人は必ず持っておいて損はない証券口座と言っていいだろう。
→ カブドットコム証券の公式サイトへ
2015年実績   
主幹事数 取扱銘柄 ネット配分・抽選方法
7社 18社 一定割合・一人一票の平等抽選
公式サイトはこちら

・ネット株投資家にとって穴場なのが岡三オンライン証券
IPO株の割当を100%ネット株投資家に配分しているのが岡三オンライン証券だ。IPO株の90%は実績の多い投資家ほど優遇される抽選システムになっているが、10%は取引実績に左右されずに配分される。多少なりとも投資実績のある人にとっては申込むべきネット証券口座だ。
→ 岡三オンライン証券の公式サイトへ
2015年実績   
主幹事数 取扱銘柄 ネット配分・抽選方法
6社 10社 10%以上:一人一票の平等抽選
90%以下:取引実績による優遇抽選
公式サイトはこちら
  • このエントリーをはてなブックマークに追加
  • 8
    follow us in feedly

  関連記事

PCやデジタル家電のトラブルサポートを行う日本PCサービスが新規上場!右肩上がりの売上です!

名証セントレックスにおいて、「日本PCサービス」(証券コード6025)のIPO(新規上場)が行われます。

想定価格は430円、仮条件は430円から480円です。ブックビルディング期間は11月7日(金)から11月13日( …

スキー場サービス事業の「日本スキー場開発」が新規上場!初値はどうなるか、徹底予想!

東証マザーズにおいて、「日本スキー場開発」(証券コード6040)のIPO(新規上場)が行われます。

想定価格は3330円、仮条件は3330円から3570円、ブックビルディング期間は4月3日(金)から4月9日(木)までで …

街コン・コン活情報サービス事業「リンクバル」。少子化問題の波に乗り好調な予感。

東証マザーズにおいて、「リンクバル」(証券コード6046)のIPO(新規上場)が行われます。

想定価格は2300円、ブックビルディング期間は4月9日(木)から4月15日(水)まで、上場予定日は4月28日(火)です。大手 …

AMBITION(アンビション)のIPO情報!強気での投資スタンスを推奨

出典:株式会社アンビション
東証マザーズにおいて、「AMBITION(アンビション)」(証券コード3300)のIPO(新規上場)が行われます。想定価格は840円、仮条件は860円から960円、ブックビルディング期間は9 …

飲食事業の「ヨシックス」。IPO人気は若干イマイチかも…?

東証JASDAQスタンダードにおいて、「ヨシックス」(証券コード3221)のIPO(新規上場)が行われます。

想定価格は2490円、仮条件は2490円から2600円、ブックビルディング期間は12月4日(木)から12月1 …

webメディア・コンテンツ運営のイードが新規上場!大幅なプラスリターンが期待できるかも!

東証マザーズにおいて、「イード」(証券コード6038)のIPO(新規上場)が行われます。

想定価格は1400円、ブックビルディング期間は3月6日(金)から3月12日(木)までです。また上場予定日は3月24日(火)となっ …

ショーケース・ティービーのIPO、初値は大幅なプラス予想!!

東証マザーズにおいて、「ショーケース・ティービー」(証券コード3909)のIPO(新規上場)が行われます。

想定価格は1680円、仮条件は1680円から1800円、ブックビルディング期間は3月2日(月)から3月6日(金 …

シャノンのIPO仮条件が公開!ほぼ想定価格通りの1,300~1,500円に!

出典:シャノン
2017年1月10日、東証マザーズで1月下旬に新規上場を控えている「シャノン」の仮条件が発表されました。価格は1,300~1,500円。想定価格の1,400円とほぼ同水準です。ブックビルディング(需要申 …

旅工房のIPO仮条件が公開!想定価格を大幅に上回る1,220~1,370円に!

出典:旅工房
2017年3月30日、東証マザーズで4月中旬に新規上場を控えている「旅工房」の仮条件が発表されました。価格は1,220~1,370円。想定価格の1,180円を大幅に上回る水準です。ブックビルディング(需要 …

イノベーションのIPO仮条件が公開!想定価格を上回る2,570~2,770円に!

出典:イノベーション
2016年12月5日、東証マザーズで12月下旬に新規上場を控えている「イノベーション」の仮条件が発表されました。価格は2,570~2,770円。想定価格の2,570円を上回る水準です。ブックビルデ …