2015/09/27

IPOに本当に危険性は存在しないのか、と言われると・・・

リスクIPOをなんとか抽選で手に入れたら、そのときは必ず儲かるのでしょうか。そう訊かれると、答えに窮してしまいます。このサイトでも何度も言っていますが、IPOは「高確率」で儲かるものであって、「必ず」利益が出せるのかというとそれは難しいのです。

忘れてはいけないのはIPOも株式投資です。そして、株式投資におけるノーリスク売買などこの世のどこにも存在していないのです。IPOはリスクが少ないとは言われます。ある部分を抽出して見れば確かにそうかもしれません。しかし、リスクが「ない」とは誰も言っていません。

IPOは、上場したい企業が主幹事というしっかりとした証券会社のサポートを受けて上場します。主幹事も新しい投資先を得るわけですから、上場を成功させるためにあらゆる調査やサポートをします。その結果、投資家に予想される適正価格よりも少し安い公募価格でIPOを売り出し、上場初日に投資家も一緒に儲けることができるのです。
IPOは主幹事が調査した結果、仮条件として実際の企業価値からディスカウントした公募価格を設定します。ですので、上場初日の初値は容易にキャピタルゲインを得るケースが多くなります。そうなれば、狭き門を潜って抽選に当たれば、高確率で利益が得られるわけです。

しかし、誰が必ず公募価格より初値が高くなると言っているのでしょうか。市場は生き物のようなものです。絶えず動き、様々な出来事や人々の思惑で予想外の方向に変動します。場合によっては公募価格を割ってしまうことだってあるのです。
ですので、残念ながら、まったくリスクがないわけではないので、IPOにだって危険性はあります。その点は理解しておくべきです。投資は常に情報収集と分析です。IPOもそれは同じ。その点に注意すれば、どうにかそのリスクを最小限に抑えることはできるかと思います。

公募割れを防ぐための分析をしっかりする!

IPOに当選したからといっても必ずしも数倍の値がつくわけではなく、ときどき、公募価格を割ってしまうことがあります。人気のない企業や業種、上場時の社会や世界の情勢などによって、買った値よりも低い値になってしまうことがあるのです。そう滅多にあることではないですが、上場しようとした企業がその直前に不祥事を起こしてしまえば、それが原因になることだってありえます。
こういった公募価格を割ってしまうのを防ぐにはIPOも株式などの金融投資同様に、しっかりと情報収集をして人気を事前に調査し、不人気のIPOを買わないようにすればいいだけです。

情報収集や分析は非常に難しいもので、100%、そのIPOが公募割れするかどうかを予測するのは不可能ではあります。しかし、難しいからとそれを怠り、主幹事による企業分析を見るだけでIPOに手を出すのはやや危険です。適正にディスカウントされているのかどうか、それはちゃんと調べないとわかりません。公募株価は適正価格より安く設定されますが、それはあくまで予測であることも忘れてはいけません。人が設定する以上、プロとはいえミスも起こります。投資はスポーツでも職人芸でもないので、プロの投資家でも値動きを読み間違えることは普通ですから。
一般的には公募株数が少ないIPOや人気が高い企業の場合、公募よりも初値が数倍になることは多いようです。しかし、なんであれ分析をすることは必須です。

新規上場株はその直後が荒れやすい

IPO株が上場した直後は値が大きく上下することがよくあります。初値が公募価格の2倍3倍となった翌日は公募価格の10倍になるなんてこともあります。IPO投資の基本は初値で売り抜いてしまうことです。しかし、こういうことがあるので心理としてはもしかしたらと値上がりを待ってしまう投資家もいます。

しかし、逆に初値から急激にダウンして公募割れすることだってあります。上場から数日は値動きはプロでさえも読みにくいものです。ちょっとした出来事が影響して暴騰もすれば、暴落も起こります。ですので、IPOは高確率で儲かるかもしれない反面、ハイリスク・ハイリターンの一面も持ち合わせています。例え前評判が高い人気企業でさえも、ちょっとしたことで公募割れをしたり、信じられないくらいの高値をつけることもあり得ます。

投資テクニックやスタイルによってはIPOをわざと長期保有するという投資家もいます。それはあくまでそういった方針を持っている場合です。もしIPO投資を始めたばかりだとか、相場の読みがわからない場合は上場と同時に売却してしまうべきです。それでリスクの軽減が可能です。

このようにIPOにもリスクはあります。しかし、基本的なことを守っていればその危険も回避することは可能です。IPOは100%儲かるわけではないということを肝に銘じておけば、自ずと気をつけながら取り引きができるようになるかと思います。

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