2015/10/06

IPOの繰り上げ当選を喜ぶのはちゃんと見極めてから

当選IPOの抽選に漏れ、落選した。こんな投資家はごまんといます。IPOにはリスクもありますし、必ず儲かるとは限らないのですが、そもそもなかなか当たるものではありません。当選することの方が逆に難しいくらいです。なので、落選しても諦めずに別のIPOに応募して、次の抽選を待つというのがIPOを狙った投資家の基本です。

しかし、落選でもすぐに諦めてはいけないとも言われます。なぜなら、実はIPO抽選には繰り上げ当選という制度があるので、落選してもまだそのIPOを手に入れるチャンスは残っているからです。上場企業も新規で発行する株を全部売ってしまいたいわけです。そして、通常は発行数よりも応募数の方が多いので抽選になるのですが、当選者も事情によりキャンセルしたり、辞退することもあります。IPOは1株ではなく、購入は100株などと単位が決まっているので、そこそこの資金を用意する必要があります。せっかく当選しても資金が用意できないなどもあって、実はキャンセルもときどきあるのです。

通常は仮条件によって公募価格が決定し抽選が行われ、当選すれば購入手続きに入ります。このときにキャンセルが出ることもあるので、同時に補欠も決定してあります。補欠当選してやっと繰り上げ当選を得るチャンスを獲得したことになります。その後、本当選者にキャンセルが出れば補欠当選者が順に繰り上げ当選となっていきます。

ただ、残念ながら繰り上げ当選というのはほとんどありません。補欠は必ず用意されるのですが、そのあとに繰り上げになったというのはかなり稀なケースと言えます。また、いろいろな事情があり、繰り上げ当選でIPOを得るチャンスができたといっても、喜ぶのは時期尚早です。しっかりと再分析をして、本当に買うべきIPOなのかを見極めるようにしましょう。

IPOの繰り上げ当選が結構な地雷であるそのワケ

IPOはなかなか当たらないので、手に入るならばなんでも買う! というのは間違いです。IPOにもリスクがあるので、事前に企業分析をして人気が出るかどうかを見極めなければなりません。それでも問題がなければ、高確率で利益を上げることができるでしょう。

そんなIPOですが、繰り上げ当選ででも買えるのであれば、それは喜ばしいことなのでしょうか。
いえ、それは一概にそうだとは言い難いです。繰り上げ当選は場合によっては大きな地雷であることもあるのです。

IPOは人気商品ですから、誰もがほしいわけです。ですので、通常は株券発行数よりも応募数が多くなって抽選になるわけです。また、全部を売り切りたい証券会社はキャンセルを見越して補欠も決めておき、キャンセルがあり次第、補欠から順次繰り上げ当選にしていくのです。

ここでよく考えてみてください。例えば、120%確実に儲かる金融商品があったとします。しかも、通常よりもずっと安く買えます。抽選で何倍もの競争率を勝ち抜き、あなたにそれを買う権利が回ってきました。と、ここでキャンセルを考えますか。確実に、少なくとも何十万円も儲かるのであれば、多少無理をしてでも資金を集め、なんとか購入しますよね?
人気のIPOにキャンセルが出て繰り上げ当選するというのが起こることは、実はあまりありません。上記のように、確実に儲かると信じている投資家がみすみすそれを見逃すわけがないからです。

つまり、キャンセルが出ているということは、裏でなにかが起こっている可能性があるということです。仮に当選した投資家が八方手を尽くしても購入資金をかき集められなかったのでキャンセルされたならばまだ問題はありません。ここで恐いのは、その銘柄がまったく人気のないもので、当選者も事前にそれを察知して購入を取り止めたのだとしたら、そんなIPOは買っても意味があるのかどうか、ということになります。

もちろん市場の値動きというのはなかなか予測がつかないものです。なので、そんな不人気IPOでももしかしたら化けて人気銘柄になる可能性もあります。しかし、いくら人気の銘柄でさえも初値が公募割れするリスクを常に背負っている以上、不人気IPOが利益を上げられるに至るとは到底考えられないですよね。

リスク軽減の方法のひとつに購入前にそのIPOの人気を分析する必要があります。当然ながら、応募時点だけでなく、繰り上げ当選時点にもその必要があります。特に後者の場合は人気のIPO投資においてのキャンセルという事実を鑑みれば、公募割れするリスクが少なくとも高まっているかもしれないわけです。よりしっかりと分析する必要があります。
単に繰り上げ当選したからと諸手を挙げて喜んではいけません。その点はしっかり憶えておいてください。

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