2018/03/29

FXの重要用語解説 「ブル(Bull)」と「ベア(Bear)」

FXは外貨を対象とした取引資産であり、最新の情報を効率的に取得するためにはTwitterなどのツールを活用して海外の人たちの発言に耳を傾けることも大切です。

当然のことながら、海外の人たちの発言は英語などの外国語で記述されています。

大抵の言葉は辞書を引いたりGoogle検索などを活用したりすれば翻訳することができますが、「スラング」と呼ばれる特殊な表現は解釈に苦労することでしょう。

その例として、「ブル(Bull)」と「ベア(Bear)」という表現が挙げられます。

“USD bulls”(米ドルがブルだ)とか”JPY bears”(日本円がベアだ)といった表現を見かける度に、「米ドルが牛???」、「日本円が熊???」と首をかしげてしまう方もいるのではないでしょうか。

今回は、「ブル(Bull)」と「ベア(Bear)」という表現の意味や投資に活用する方法についてまとめてみました。

「ブル(Bull)」と「ベア(Bear)」の意味

結論から言うと、「ブル(Bull)」と「ベア(Bear)」は相場のトレンドを示唆する表現です。

  • ブル(Bull)→レートが勢いよく上昇している強気相場。市場参加者が値上がりを期待しているため、リスクオンの買いが増えている。
  • ベア(Bear)→レートが下落を続けている弱気相場。市場参加者が値下がりを懸念しているため、リスクオフの売りが増えている。

トランプ政権が対中制裁関税を発表した際、世界的な貿易戦争を懸念して売りが殺到した暴落市場は、まさにベア相場の見本でした。

単なるアップ・ダウンではなく、Bで始まる動物の名前を使って相場の状況を形容するとは実にオシャレな表現です。

「ブル(Bull)」と「ベア(Bear)」の由来

牛も熊もどちらも恐ろしく喧嘩の強い動物なのに、なぜ牛が強気の象徴で熊が弱気の象徴なのかと不思議に思う方もいることでしょう。

これは、両者の動きにちなんでいます。

  • ブル(Bull)→雄牛が角を下から上に突き上げる様子がレートの急騰に似ている

    出典:toysperiod
  • ベア(Bear)→熊が前足を振り下ろす仕草あるいは背中を丸めている姿が軟調な相場を彷彿とさせる

    出典:cnn

身を伏せて「突撃」する牛と、上から「飛びかかる」熊。攻撃方法の違いに着目すれば、なんとなくイメージが沸くのではないでしょうか。

「ブル(Bull)」と「ベア(Bear)」の汎用性

「ブル(Bull)」と「ベア(Bear)」は、FX以外の金融商品でも幅広く使われている専門用語です。

例えば投資信託では、ブル型・ベア型という指数連動型の商品が販売されています。

  • ブルファンド→相場が上昇している時に利益が出るように設計されている。
  • ベアファンド→相場が下落している時に利益が出るように設計されている。

出典:SBI証券

相場のトレンドを意識するだけで良いので、他の金融商品より投資性に長けています。

MetaTrader4のテクニカル指標・Bulls PowerとBears Powerの使い方

ちなみに、世界で広く普及している取引ツール・MetaTrader4には、”Bulls Power”と”Bears Power”というブル・ベア型のインディケータが搭載されています。

Bulls PowerとBears Powerの概要

  • アレキサンダー・エルダー(Alexander Elder)氏が開発したテクニカル指標。
  • 市場の「買い圧力」と「売り圧力」の勢いを見極めることができる。
  • 任意のチャートをクリックして、メニューの「挿入」→「インディケータ」→「オシレーター」→Bulls PowerまたはBears Powerを選択すると適用される。
  • Bulls Powerを適用した場合、サブウィンドウに買い圧力を示すバー(計算式:現在の高値-現在の指数移動平均線の値)が表示される。
  • Bears Powerを適用した場合、サブウィンドウに売り圧力を示すバー(計算式:現在の安値-現在の指数移動平均線の値)が表示される。

要は、上向きのバーが多く並んでいる時は強気相場、下向きのバーが多く並んでいる時は弱気相場と判断できるという事です。

Bulls PowerやBears Powerは、単独で使用しても明確なエントリー・決済タイミングを見定めるのは難しいです。

実戦で利用する場合は、

  • 移動平均線
  • MACD
  • ボリンジャーバンド

などの指標と併用しつつ、他のインディケータが示した取引シグナルの信頼性を補強するような用途を意識すると良いでしょう。

Bulls PowerとBears Powerのバーが両方とも上を向いている場合は「買い時」、両方とも下を向いている時は「売り時」と見なせます。

まとめ

相場には色々なパターンがありますが、株式取引にせよFXにせよブル相場に便乗するのが投資の基本です。

ポイント

  • ブル相場はじっくり長期的な時間をかけて上昇していくため、利益確定や損切りのタイミングを計りやすい。
  • ベア相場は下落のスピードが速いが、ささいな材料が切っ掛けで好転するのも早い。
  • しかも空売りをするとマイナススワップポイントが発生しやすく、読みを外した際のダメージが大きくなるデメリットがある!

初心者はベア相場を避け、ブル相場に的を絞って取引した方が賢明です。

          

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