フランス大統領選挙を経てドル高・円安へトレンド反転したドル円相場!今後注目すべきイベントは?

出典:getsurrey

フランスのEU離脱への懸念、米軍のシリア空爆、北朝鮮問題の緊迫化など様々なリスク要因によって108円台まで円高が進んだ4月のドル円相場。このまま本当に米国と北朝鮮が武力衝突すれば東アジアは大惨事となり、ドル円が100円割れするほどの世界的混乱が起きる最悪の展開も予想されていました。

しかし、EUから離脱する公約を掲げていた極右のルペン候補がフランス大統領選挙で敗北したことで、マーケット全体に安堵感が広がっています。あっという間に114円台に到達し、多少の調整は入りましたが、トランプ・ユーフォリアを彷彿とさせる怒涛のドル高・円安トレンドが続いています。

5月後半~6月にかけてマーケットはどのような展開を見せるのか。今後注目すべき経済イベントをまとめてみましょう。

欧州のイベント

5月7日の決選投票で勝利した親EU派のエマニュエル・マクロン新大統領。さっそく6月にはフランス国民議会選挙が控えており、過半数以上の議席を確保できるかどうかが注目されています。決選投票の得票率は約66.1%。白票や棄権者により全体の投票率は高いとは言えず、経験の浅いマクロン氏が課題の多いフランスをきちんと統治できるか未知数です。

そして6月8日には英国にてメイ政権が基盤を固めるために総選挙を実施。改めて有権者にEU離脱の是非を問うことで国民の支持を仰ぎ、EUとの交渉をスムーズに進めるのが狙いです。この選挙を無事に通過すればメイ政権の安定化が実現し、ポンドの上昇要因になるでしょう。

5月中には他に19日のイラン大統領選挙、26・27日のG7サミット(イタリア)などのイベントが控えています。少し先に目を向けると、7月にはドイツでG20サミット、9月にはドイツ連邦議会選挙、来春にイタリア総選挙が行われる予定ですが年内に前倒し実施される可能性も否定はできません。

欧州では多くの地域でEUとの関係を見直そうという声が上がっており、その結果次第でユーロ相場が大きく動く要因になり得ます。今のところユーロドルの長期移動平均線は下向きであり、このまま上昇トレンドに乗るか再び跳ね返されるかの瀬戸際。大きな値動きが期待できる局面なので、ぜひこの好機に便乗したいところです。

米国のイベント

リスクオンムードの中で一気にドル高・円安に振れているドル円。懸念されていた米景気鈍化は一時的なものであるとの見方が広がり、次回の米利上げへの期待でドル買いが進んでいます。

6月のFOMCは中旬の13~14日頃に実施される予定。このFOMCでFRBが昨年12月・今年3月以来となる利上げに踏み切れば、ドルと円の金利差はさらに広がり、一段とドル高・円安に向かいやすくなります。トランプ政権が極度のドル高を牽制しているためトレンドが長続きするかは疑問ですが、115円越えの取引材料としては十分でしょう。6月に向けて円安の流れが期待できそうです。

しかし、5月14日の早朝にまたもや北朝鮮が弾道ミサイルを発射する事態が発生。迎撃困難なロフテッド軌道を描いたミサイルは高度2,000kmを超え、約30分後に日本海に落下。最近おとなしくなったと思っていましたが、本当に懲りない方々です。

トランプ大統領とロシアとの関係を調査していたコミーFBI長官の電撃的な解任問題で批判が殺到しているトランプ政権が、この機に北朝鮮への武力制裁を始めないとも限りません。原油価格の急落など不測の事態もあり得るので、無鉄砲に上値を追いかけるのはあまりにもリスキーです。調整が入っても下値が限定的な状況を利用し、しっかり引きつけて押し目買いの好機を待ちたいところです。

          

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