2016/08/29

FXの重要用語解説 「雇用統計」

USD_JPY_雇用統計

雇用統計

雇用統計は、その国の労働省が公表する雇用情勢関連の統計データです。労働者数や失業率などの数値は、その国の景気の先行きを見極める際の判断材料になります。

世界中の国々が定期的に雇用統計を発表していますが、中でも突出して高い注目度を誇っているのが毎月第一金曜日のNY時間午前8時30分(日本時間21時30分(冬場は22時30分))にアメリカの発表する「米雇用統計(CES:Current Employment Statistics)」です。全米の企業・団体を対象にサンプル調査を行い、非農業部門就業者数、失業率、建設業就業者数、製造業就業者数、小売業就業者数、金融機関就業者数、週労働時間、平均時給などの10数項目の数字が発表されます。

とりわけ、「非農業部門就業者数」と「失業率」の2項目が重視される傾向にあり、先月より非農業部門就業者数が減少し失業率が上昇した場合は景気が減速していると見なされ、株や通貨に売り注文が殺到します。逆に市場予想よりも良い数値が出た場合は投資家の期待が高まり、株高・通貨高が巻き起こります。

米雇用統計の結果が相場にもたらす影響の大きさは他の経済指標イベントとは桁違いです。ドル円がわずか数十秒間に1円以上動くことも珍しくなく、事前にポジションを抱えていると一瞬でロスカット狩りに遭って大損失が発生する恐れがあります。しかし、うまく値動きに便乗することが出来れば短時間で膨大な利益をあげることも夢ではありません。

また、米雇用統計の結果は、政策金利を決定するFOMC(連邦公開市場委員会)の判断材料にもなります。チャイナショックや英国のEU離脱決定等の要因による相場の混乱もあって2015年の年末以来ずっと見送りが続いている米利上げ。もしもFRB(連邦準備制度理事会)が利上げに踏み切れば、一気に円安・ドル高が進んで長らく続いてきた円高トレンドが反転する可能性があります。短期だけでなく長期のトレンドにも多大な影響を及ぼすため、雇用統計トレードをする・しないは別として米雇用統計の結果をチェックするのはFXトレーダーの常識と言えるでしょう。

米雇用統計時にレートがどのように動くかを正確に予想するのは難しいですが、先だって実施されるADP雇用統計や消費者信頼感指数などの発表イベント時に市場がどんな反応を見せるかチェックしておくと予想の参考になります。また、米雇用統計当日に多くのFX会社が実施している無料オンラインセミナーに参加してプロのアナリストの分析・予想を聞くのも効果的です。

米国労働省労働統計局(U.S. Department of Labor, Bureau of Labor Statistics)が発表した結果はFX会社の配信しているニュースヘッドライン等で通知されます。しかし、現地で結果が発表されたのとほとんど同時に相場が急変するため、日本にいる私たち個人トレーダーが海外の投資家にスピード勝負を挑んでも絶対に勝ち目はありません。結果を確認した時には為替レートは遥か彼方まで吹っ飛んでいるはずです。

それでも一秒でも早く米雇用統計の数値を自分の目で確認したいという方には、「ブルームバーグ(Bloomberg)」という金融情報サービスサイトがお勧めです。ブルームバーグはアメリカのニューヨークに本社を構える通信社で、世界中の株価や為替情報、経済ニュースなどを配信しています。世界各国のイベントニュースを動画配信している「ライブTV」は日本語に対応していませんが、英語の勉強をしている方にとっては非常に重宝する教材となることでしょう。

毎月第一金曜日の日本時間21時30分(冬場は22時30分)は常に米雇用統計をチェックする習慣をつけましょう。

→ブルームバーグのサイトはコチラ

          

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