2016/03/21

米国の追加利上げ見送りにより円高圧力が強まるのか!?今後の為替相場の展望を予想!

キャメロン首相

出典:David Cameron

日本時間3月17日の午前3時頃、FOMC(米連邦公開市場委員会)終了後の政策金利が発表されました。大方の市場予想通り、金融政策は現状維持となり、追加の利上げは見送られることになりました

この結果を受け、市場参加者は「イエレン議長はハト派に傾いている」と判断。ドル売りが殺到し、瞬く間にドル円が113円台から112円台へ円高に振れました。その後も円高の勢いは止まらず、週末にはおよそ1ヶ月ぶりの111円割れ。日経平均も1万6000円台まで下落するほど円高・株安が進む事態となりました。

今後の利上げペースは?

今回のFOMCにより、米国の利上げペースは当初より緩やかになることがほぼ確定しました。去年の段階では2016年中に4回ほど実施されると思われていましたが、専門家の間では2回ほどになるのではないかという声が多数を占めています。次に米国が利上げを実施する可能性が高いのは、早くても夏場以降になると見られています。

また、FRBのイエレン議長は「米国経済は緩やかなペースで改善を続けている」との声明を発表しましたが、その一方でグローバルな金融市場のリスクが存在することも示唆しました。

その一つが、米国の金利下落です。近年、米国の長期金利は低迷しており、短期金利との差が縮小傾向にあります。この現象は典型的な景気減速の前兆であり、このままでは米国経済を圧迫する可能性があります。定期的に発表される米国経済指標の数値には細心の注意を払う必要があるでしょう。

今後相場を動かす可能性の高い話題

アメリカの金融政策以外で為替相場を大きく変動させる可能性のある材料についてみていきましょう。

日銀は3月の金融政策決定会合にて、金融政策の現状維持を決定しました。前回のマイナス金利導入のようなサプライズはなかったため、そのまま円高材料となってしまいました。

日銀の黒田総裁は、「マイナス金利が効果を発揮するにはまだ時間がかかる」との声明を発表。今後の為替相場の展開次第ではマイナス金利を拡大する意思も示しており、4月以降の追加緩和への期待が円安材料になる可能性もあります。(効果のほどは不明ですが。)

欧州圏では、6月に予定されている英国のEU脱退の是非を問う国民投票、すなわちBrexit(ブレグジット)が非常に注目されています。EUの中でも突出したGDPを誇る英国が抜ければ、EUの力が弱まり欧州経済に悪影響を及ぼす可能性があります。ポンドやユーロの変動がドル円にも影響を与え、市場が大混乱に陥るかもしれません。

また、ドイツの銀行が破綻し、リーマンショック並の世界恐慌が発生するするのではないかという噂も依然として関係者の間でくすぶっています。その話が事実かどうかは定かではありませんが、噂だけでも相場が動いてしまうのがFXの怖いところ。海外の経済ニュースには十分に注意した方が良いでしょう。

今後の為替相場は円高?円安?

現時点では相場の好材料は非常に乏しく、調整が入っても上値の重い展開が続くと予想されます。テクニカル的にも110円割れの可能性は否定できず、もう1段階円高が進行する動きを警戒しておく必要がありそうです。

ただし、あまりにも急激に円高が進めばさすがに政府も黙ってはいないでしょう。麻生財務省は為替介入に関するコメントを控えていますが、100~105円台付近まで落ちたら介入の可能性にも注意しましょう。

          

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