急激に進む円安。今後日本の為替相場が円高になる可能性は?

FXトレードの中心的銘柄であるUSD/JPY。そのチャートを見てみると、2012年頃から猛烈な勢いで円安が進んでいることが分かります。
USD_JPY_1他の通貨ペアと比べて、USD/JPYの値動きは日本経済に直接的な影響を及ぼします。円が70円台に達していた2011年頃には、業績悪化によって倒産する中小企業が相次ぎました。このまま円高が進めば、日本経済は崩壊するのではないかと危惧する声も上がるほどでした。

近年の円安・株高の流れにより、企業の倒産数急増にようやく歯止めがかかります。貿易収支の赤字額も縮小傾向にあり、バブル崩壊以後ずっと続いていた不況を打破する日本経済の好転の兆しだと分析する関係者も見受けられます。

しかし、円安は必ずしも日本国民にとってメリットになるとは限りません。実際、円高になってほしいと期待しているFXトレーダーが少なくないのが実情です。

今後日本の為替市場が円高に戻る可能性は無いのでしょうか?将来的な為替の動向を予想してみましょう。

円安のメリット・デメリット

円安とは、「円の価値が下がること」を指します。たとえば1ドル=100円の相場が1ドル=105円になった場合、円安が進んだことになります。

為替市場が円安になると、国内の商品を海外で売りやすくなります。一つ50ドルの商品が1万個売れた場合、1ドル=100円の時は50×10000×100=5000万円の売り上げですが、1ドル=105円なら50×10000×105=5250万円となり、250万円も儲けが増大します。自動車メーカーに代表される輸出企業にとって、円安は大きなメリットになります。

一方、小売業のような輸入企業にとって、円安は非常に歓迎しづらい事態です。仕入れの際により多くの日本円が必要になるため、外国製品の価格が急騰。企業にとっては売り上げに悪影響を及ぼしますし、顧客にとっても家計の負担が増大するデメリットが生じます。

また、日本円を外貨に換える際に資産が少なくなってしまうのも厄介な問題です。1ドル=80円の場合、4万円あれば500ドル確保することが出来ますが、1ドル=125円の場合、320ドルに目減りしてしまいます。(手数料は除く。)同じ軍資金でも取引できる枚数が少なくなってしまうため、FXトレーダーにとっても極端な円安は憂慮すべき問題と言えるのです。

なぜ短期間で急激に円安になったのか?

僅か1~2年の短期間でこれほど円安が進んだ要因は、主に二つ考えられます。

一つは、安倍晋三内閣総理大臣が打ち出した経済政策「アベノミクス」の効果です。日銀の金融緩和政策によって円の供給量が増えたことで、恣意的に円の価格が下がりました。

もう一つは、米国FRB(アメリカの中央銀行をつかさどる連邦準備理事会)のイエレン議長の発言の影響です。年内利上げを示唆する声明を発表したため、一気にドルが買われやすくなりました。

こうして、日米両国の政策が一致。それまで市場が極端な円高に傾いていた反動も相まって、円安・ドル高が爆発的に加速する結果になりました。

今後円高に傾く可能性は?

90年代のデータをひもとくと、およそ3~4年周期で円安・円高のサイクルが繰り返されていることが分かります。この流れで行けば、2015~2016年頃に再び円高に戻る可能性が考えられます。
USD_JPY_2しかし、チャート上に線を引いてみると、現在の円安の流れはトレンドラインを明らかに上抜いています。2020年には東京オリンピックが控えており、日本経済に追い風が吹いていることからも、これまでとは異質な長期的な円安の流れになる可能性があると予想する専門家が少なくありません。2002年以来の1ドル130円台に突入するのは時間の問題でしょう。

ただし、為替相場には政治の力が絡んでくることを忘れてはいけません。円安が一方的に進めばアメリカ経済にも悪影響を及ぼすため、米国政府もいつまでも容認し続けてはくれないでしょう。130円前後を目途に、介入によって再び為替市場が円高に傾く可能性は十分にあり得ます。特に、2015年下半期~2016年には注意が必要です。

もしも急激な円高基調に便乗することが出来れば、FXトレーダーにとっては大儲けのチャンスです。政府筋の圧力はテクニカル分析だけでは絶対に予測できないので、常日頃からチャートだけでなく世界経済のニュースにも気を配ることが大切です。

          

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